【FIRE】銀行員が30代半ばで早期リタイアを目指すといくら必要?

  • 2021年1月22日
  • 2023年10月18日
  • FIRE
 
『銀行員は給料もいいし、金融庁の目も厳しいから残業の規制もあって守られてるし、そんなにすぐつぶれるような会社でもないし、文句はない。でも、子供との時間をもっといっぱい取りたいし、趣味娯楽に時間も費やしたい。若いときの大半の時間を会社に拘束されるのはもったいない人生な気がする。』

 

銀行員が早期リタイアを目指してみたいと思います。

 

現役銀行員が早期リタイアを目指してみます

 

以前の記事で書いた通り、あと数年でリタイア可能ではないかと思えてきました。

 

 本記事の内容

 

 

・35歳銀行員の収入と支出、資産残高
・リタイアするシナリオ
・リスク

 

 

まだ世間一般用語とは言えませんが、FIREという言葉が流行りつつあるように思います。
Financial Indipendent, Retire Early(経済的に自立し、早期退職する)です。
主に米国の若者を中心に広がる考え方のようで、なかなか日本人にはなじみにくいかもしれません。

 

要するに、若いうちに資産を積み、その資産を使って生きていく。
会社にフルコミットするのではなく、働きたいときに働きたいだけ働く。
いわゆる『給与』は必要最低限にし、趣味や娯楽に人生を費やす。
そんなところでしょうか。

 

働きたいだけ働く、というのも人によって様々のようで、例えばアルバイトで週5働くケースもあれば、自分の趣味を仕事にするケース、毎日2時間しか働かないケース、といったようにその人個人の捉え方次第と言えます。
共通した概念としては、『ストレスを抱えて働くことから脱却する』と考えれば良さそうです。
その分、給料が減るのが大半と思いますが、その分は支出の削減や、必要最低限の収入で穴埋め、そして何よりも自分の資産を運用することで不労収入を得て生活していくことをコンセプトにしています。

 

僕は、このブログでも述べているように、銀行員はとても恵まれた職種だと思います。
何よりも給料が高いです。生活には困りません。
毎日深夜まで残業ということもなく、プライベートの時間も確保されます。
パワハラやセクハラが横行できない企業体質になっており、ストレスもそこまで高いと感じません。
経営破綻に陥るリスクも低く、成長性があるとは言えないまでも、ある程度安泰です。

 

それでもやはり、働かなくていいならば働かないに越したことはないと思っています。
最近、子供がかわいくなり、できるだけ一緒の時間を過ごしたいと思う今日この頃。
一度しかない人生で、できることなら好きなことだけをして生きていきたいものです。
自分の資産もそれなりにあるし、給与水準も引き続き高いので、銀行員から早期リタイア(アーリーリタイア、セミリタイア)を目指してみるというのも面白いのではないかと思いました。

 

 

35歳銀行員の収入と支出、資産残高

 

まずは現状認識。

 

 僕の収入と支出

 

まず、収入(年間ベース)は以下の通りです。

 

 

・総支給額 : 1,150万円
・各保険料 : 130万円
・所得税  : 120万円
・住民税  : 100万円
・手取額  : 800万円
 

 

続いて支出。

 

 

・住宅ローン : 120万円
・食費・外食 : 160万円
・その他生活費 : 100万円
・ふるさと納税 : 20万円
・趣味・娯楽・旅行・交際費 : 30万円
・衣類・美容 : 20万円
・合計 : 450万円
 

 

詳しくはこちらの記事で記載をしています。
 
 
銀行員パパブログ

  忙しく働いているサラリーマン『こんなに働いてるのに年収は低いしボーナスもあまり出ない。コロナで仕事も減ってるし・・・…

 

 

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  共働き夫婦『夫婦そろって働いているから世帯年収はそこそこあるけど、養育費や住宅ローン、食費とかで手残りは少ない。子供…

 

 

ざっくり言うと、毎年350万円がたまっていっている感じです。

 

 

 僕の資産・負債残高

 

マネーフォワードMEで管理されている資産はこんな感じ。

 

 

・現金(即金性あり) : 2,500万円
・現金(即金性なし) : 150万円
・投資残高(為替)  : 500万円
・不動産       : 5,000万円
 

 

不動産は、売却した場合の概算値ですが、本当に売れるかどうかはわからないので眉唾ものです。
まぁはっきり言ってほぼ投資をしてません。
為替は豪ドルとニュージーランドドルの定期預金に数年前からつぎ込んでいて、塩漬けになってます。
足元の預金金利が低いので、為替水準が購入時に戻れば、解約してしまうつもりです。
それでも、この数年間で外貨ベースでは随分プラスになっています。
複利効果恐るべし。

 

続いて負債。

 

 

・住宅ローン残高  : 3,900万円
 

 

住宅ローンは0.4%程度の借り入れで、年間120万円くらい返済しています。
住宅ローン減税が1%なので、実質プラスです(゚д゚)ウマー
 

 

リタイアするシナリオ

 

FIREの実現性を考えてみます。

 

 リタイア後の支出

 

仮に今の生活水準を維持し、かつ家を手放さず、住宅ローンも支払い続けたとします。
なお、夫婦合計の支出はもっと増えますが、僕単独相当の支出として切り出しています。
 
 
・住宅ローン : 120万円
・食費・外食 : 160万円
・その他生活費 : 100万円
・趣味・娯楽・旅行・交際費 : 30万円
・衣類・美容 : 20万円
・合計 : 430万円

 

 

ふるさと納税が減っているのは、働かなくなって所得がないから行わない、という前提です。
それでも結局、年間430万円を稼がなければなりません。
株式(や投資信託、ETF、不動産投資など)で運用したとして、その配当利回りが年率4%だと仮定すると、年間430万円の配当を出すためには資産として約1.1億円必要になる計算です。
1.1億円×4%=440万円ですね。

 

つまり、足元で1.1億円のキャッシュと、利回り4%の投資先があれば、いますぐリタイア可能となります。
利回り4%は、S&P500の高配当銘柄を集めたETFで達成できそうですが、足元のキャッシュ1.1億円がかなりきびしい。
手持ちのキャッシュが3,650万円ですので、あと7,000万円強を貯めないといけません。
毎年350万円たまっていくので、複利で投資にまわさないとすれば20年かかります。
その時にはすでに55歳。
早期リタイアとは呼べません。

 

やはり少しは働かないといけません。
月10万円をなんらかの仕事で稼ぐことができれば、年間の必要額は320万円。
逆算で必要なキャッシュは320万円÷4%=8,000万円となります。
手持ちのキャッシュが3,650万円ですので、あと4,350万円を貯めないといけません。
毎年350万円たまっていくので、複利で投資にまわさないとすれば12年かかります。
少し現実味を帯びてきました。

 

 

 ハッピーシナリオ

 

今の家を手放し、実家または相続で家を取得したとします。
 
 
・食費・外食 : 160万円
・その他生活費 : 100万円
・趣味・娯楽・旅行・交際費 : 30万円
・衣類・美容 : 20万円
・合計 : 310万円

 

 

このシナリオの場合、家を5,000万円で売却し、ローン3,900万円を返済するので、足元のキャッシュが4,750万円に増加するというメリットもあります。
全く働かないケースだと、年間310万円を生み出すには310万円÷4%=7,750万円となりますから、差額3,000万円とためればよいことになります。
これだと8年半で到達可能です。

 

月10万円は稼ぐと仮定すると、年間必要額は210万円に減額され、足元の必要キャッシュは5,250万円となりますから、差額はわずかに500万円。
なんと来年にはリタイア可能です。

 

 

リスク

 

とはいえ不確実性も高いです。

 

 家を手放すことができるか

 

やはり、FIREを考えるのであれば、家と住宅ローンの存在がうっとおしいです。
しかし、単純に売るだけでは他に住む家を購入または賃貸する必要があるため、その分の支出が増えます。
最も金銭的に楽なのは実家に帰ることですが、それはいろいろな意味で困難があります。

 

家をこのままにすると、FIREを達成するためには次のどれかを諦めるしかありません。

 

 

・現在およびFIRE後の支出を減らす
・運用利回りを上げる(=リスクが高まる)
・在職期間を延ばす
・FIRE後の働く時間と給料の比重を上げる
 

 

 その他の留意点

 

また、いくつか考慮しなければならないこともあります。
 
 
・子供の教育費の上昇
・運用利回りが維持できるのか
・突発的な支出
・再度勤めることが困難
・月10万円稼ぐ方法の確立
・僕がFIREしたら嫁は?

 

 

特に、月10万円(以上)をコンスタントに稼げる方法の確立は重要です。
これがあるのとないのでは、貯めなければならないキャッシュ水準に大きな差がでます。
ここの目途が付けば、本格的にFIREを検討してもよいかもしれません。

 

とりあえず、足元キャッシュで寝てしまっている分を分散投資に回していきたいと思います。

 

 

 

 

次回に続きます。

 

 

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