【銀行員の有給休暇取得の実態】意外と休みは取りやすい環境です

  • 2020年9月10日
  • 2023年10月18日
  • Banker
 
銀行員を目指す就活生『給料も高そうだし、福利厚生や手当てもしっかり。よほどのことがない限りつぶれることもないだろうから、やっぱり安定している銀行員になりたい。でも夏休みとか冬休みとか、ちゃんと休みは取れるんだろうか?今の現状が知りたいな。』

 

このような疑問に、現役の銀行員がお答えします。

 

この記事の内容

 

・暦(こよみ)通りの休日が保証されます
・連続休暇の取得がマストです
・スポットで有給休暇も当然とれます
・産前産後休暇、育児休暇、アニバーサリー休暇、、、
 

 

この記事を書いている僕は、2つのメガバンクを経験してきました。

 

企業もコスト削減をしたいので、社員にはなるべく効率的に働いてもらいたい、と考えます。
近年はこの流れが加速しており、『長い時間かけても成果をあげる』ではなく、『いかに短期集中で成果をあげるか』に経営の目線がシフトしています。

 

モノ作りの会社はお盆や年末にまとまった休みがあります。
でもそれって決まったタイミングでしか休みがとれなくて不便ですよね?
銀行だと長期休暇も自由に設定できるので、閑散期に旅行をすることもできます。

 

 

暦(こよみ)通りの休日が保証されます

 

土日と祝日は休みです。出勤した場合は振替休日が与えられます。

 

 そもそも銀行の営業日って?

 

銀行の営業日は法律で決められています。
土日、祝日と年末年始がお休みです(正確には違いますが…)。

 

なので、銀行で働く社員も同じようにお休みが与えられます。
銀行が営業してないのに出勤する必要はないからです。

 

 

 休日出勤した場合はどうなるの?

 

業務の繁忙期にはどうしても休日出勤しなければならないことがあります
銀行は営業していないけど、たまった仕事や期日の近い仕事を終わらせるため、やむなくというやつです。
僕も昔は休日出勤することが年に1~2回ありましたが、今はほとんどありません

 

もしも休日出勤した場合には、振替休日を平日のどこかで取得するのがマストです。
しかも、休日出勤した日の前後4週間以内に、等と細かくルールが決まっています。
休みのとりっぱぐれは99.99%ありませんので、ご安心を(`・ω・´)

 

 

連続休暇の取得がマストです

 

連続休暇の取得は、金融庁からの命令です。ゼッタイです。

 

 職場離脱という考え方

 

銀行員は企業に融資する立場にあるため、癒着などが起こりやすいです。
特定の銀行員がずっと決まった企業の相手をしていると、仲良くなるがゆえにいろいろおカネにまつわるトラブルが起きやすい、ということですね。
こういったことが起きないように、金融庁は銀行に対して『職場離脱』と『長期滞留の禁止』を求めています。

 

職場離脱とは、まとまった休暇を必ず取得して職場と取引先から離れなさい、ということ。
長い間(といっても1週間ですが)職場を離れることで、銀行員がよからぬことをしていないかのチェックをすることができるわけです。
まぁただ実際に休暇中に机のガサ入れが行われたりすることはなく、今では建て前になりつつあります。

 

長期滞留の禁止については、銀行員の異動・転勤についての記事で改めて説明します。

 

 

銀行員パパブログ

  銀行に就職を考えているひと『銀行員って異動とか出向が多いイメージ。急にやりたくないことをやる部署に行くリスクってどの…

 

 

 金融庁からの命令はゼッタイです

 

どの会社もそうだと思いますが、監督省庁には頭が上がりません。
銀行のお上は金融庁なので、黒崎検査官の言うことには絶対服従です。
(ちなみに、彼らの名誉のために言いますが、股間を鷲掴みする金融庁の職員なんていません。)

 

職場離脱は、銀行(銀行員)が不正を行わないためのルールであり、金融庁からの命令です。
銀行は経営陣も部長も、これに背くわけにはいきません。
なので、なにがなんでも部下に連休をとらせようとします
実にホワイトな企業だと思いませんか?

 

 

 連続休暇ってどのくらいの期間?

 

連続休暇といいますが、期間は5営業日です。
さっき書いた通り、連続で休みことに意味があるので、分割はできません。
土日+5連休+土日の組み合わせで9連休にすることが普通にできます。
もちろん週半ばからスタートさせて7連休も可能です。
1年のうち、好きな時に取れます(もちろん、引継ぎは必要ですヨ)。

 

ここからは銀行によってポリシーが変わってくるのですが。
連続休暇の取得が年に1回のところもあれば、2回のところもあります。
また、2回とも5営業日のところもあれば、うち1回は3営業日、というところもあります。
就職・転職活動の際には、詳細を聞いてみるとよいでしょう。

 

 

スポットで有給休暇も当然とれます

 

スポットでの休暇取得もマストになりつつあります。

 

 息抜きが仕事をスマートにする

 

仕事が好きで好きでたまらないひとは除きます。
僕はそうではないし、世の中多くのひとがそうではないと思います。
好きでないものをずーっと継続するのは疲れます。
土日はみんな休みで特別感もないですが、平日ふと休みが入ると、休日にはできないことができたりして、心も頭もリフレッシュできるものです。

 

こうした考え方が銀行の経営陣や人事にも広がりつつあります。
もちろん、作業時間を短くしてコストを下げる狙いもあると思います。
連続休暇と違ってマストになっているかどうかは銀行によっても部署によっても異なるとは思いますが、例えば年4日の有給休暇取得を推奨していたり、必須にしているところもあります

 

 

 実際に僕の場合

 

僕の場合は、だいたい年に6~8日くらいは有給休暇をとっていると思います。
2か月に1回くらいですかね。

 

それとは別に年に2回の連続休暇もあり、年末年始やGW、SWもあるので、やっぱり結構休んでるんだと思います。
でも、特に職場の周りから白い目で見られることもありません。
それが現場にとっての当たり前になりつつあるからです。

 

ざっくり言うと、有給休暇は年に20日あたえられます。
前年分は翌年にのみ繰り越し可能です。
なので、年20日取らないと権利を捨ててしまうことになります。
僕の場合でも年20日はいかないので、もっと休みを取らないと損なんですけどね。

 

 

産前産後休暇、育児休暇、アニバーサリー休暇、、、

 

その他、厚い福利厚生になってますよ。

 

 いろいろな休暇が用意されている

 

産前産後休暇はいまやどの企業にも用意されているでしょう。
銀行員の離職率は高い、などと言われていますが、女性でも結婚・産休を経てからも働き続けている方もとても多くなった印象があります。
他の業界がどうかはわかりませんが、銀行では産前産後休暇中でも給料が支給されます。

 

育児休暇は男性社員でもとても取得しやすくなってきた感じがします。
僕も取得したことがあります。
会社としても『働きやすさ』『ダイバーシティ(多様性)』『女性活躍』などのスローガンを掲げていますので、こうした休暇を取得する後押しをしてくれています。
育児休暇でもその期間中の給料がちゃんとでます。

 

また、銀行によっては、長年勤めた社員に対して功労賞的な休暇もあります。
たいていの場合は、通常の連続休暇に加えてさらにもう一回連続休暇が取得できる、といった感じですかね。
辞めないで長く続けているといいことあるよ、という会社からのメッセージです。

 

 

以上です。少しでも参考になれば幸いです。

 

 

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