デイトナマラソンとは?
日記①の記事にまとめております。
✔ デイトナマラソンの概要
デイトナマラソンの日記を開始した第1回記事の方で、ロレックスとは、デイトナとは、デイトナマラソンとは、について説明をしております。
初見の方はこちらの記事からご覧ください。
なお、参考までに第5回までの記事のリンクも載せておきます。
僕が探し求めているのは上のピクチャの通り、Ref.116500LNと呼ばれるステンレススチールモデルです。
文字盤が白いものと二種類あるのですが、どちらも甲乙つけがたいなと思っています。
そもそも、どちらかに絞ってしまうと出会える確率が単純に半分になってしまうし、どちらも格好いいので巡り会えた方を購入しようと考えています。
途中から、この2つだけだと出会える確率が低すぎるので、デイトナのステンレス/金無垢コンビモデルと、スカイドゥエラー/ステンレスモデルも在庫確認してもらうようになりました。
また、地方に住む友人からの依頼(詳しくは第2回記事をご参照)を受け、オイスターパーペチュアルとデイトジャストのステンレスタイプも合わせて探しています。
時計販売「セラー・アンティグランデ」。 ロレックス、オメガ、IWC、パテックフィリップ、セイコーなど、有名ブランド腕時計…
デイトナマラソン日記⑥完結編
マラソン31日目。
✔ 31日目
177店舗目 大丸東京
178店舗目 日本橋高島屋
179店舗目 銀座三越
180店舗目 GINZA SIX
181店舗目 並木通り本店
先に申し上げておくが、この日は上に書いた通り、いつも通りの銀座・日本橋界隈6店舗を回った。
しかし、これはデイトナを購入できたのが最後の店ということを必ずしも意味しない。
デイトナ以外にオイスターパーペチュアルorデイトジャストSSも探し求めているため、ルーティン通りに回っただけである。
デイトナを購入できた店舗は上記の6店舗のいずれかであるが、SNS全盛のこのご時世柄、店舗を特定することはその店舗や店員さんにご迷惑をおかけする可能性も否定できないので、読者の皆様にはご容赦頂きたい。
✔ 終わりの始まり
今日もいつも通りのマラソンである。
特に他の日と何ら変わりはない。
きっと『生憎在庫を切らしております』攻撃を受けるのだろう。
そんなことを考える2021年、真夏の月曜日であった。
とある店舗に到着し、いつも通りの確認。
僕『毎日同じことを聞いていて申し訳ないのですが、デイトナはありませんよね?』
ありますか?ではなく、ないですよね?と聞くのは、デイトナマラソンあるあるだと思う。
すると、
店員『確認いたしますので、店内をご覧になって少々お待ちください。』
僕『はい。え?』
実はこの店舗、今まで一度もバックヤードに在庫確認してもらったことがない店舗だったのだ。
『在庫はございません』の即答攻撃を受けるとばかり思って防御態勢だった僕は、少々の戸惑いを感じながら店内を見渡した。
僕以外にお客さんは2名、更に店内を見渡している最中に1人のお客さんが新たに入ってきた。
見慣れた店内。
『ご覧になってお待ち』する必要もないほど見飽きている。
デイデイト、宝飾系、チェリーニ、レディサイズ、これらしか展示されていないのはわかっている。
2〜3分ほどだろうか。
随分長く感じる時間だった。
先ほどの店員さんが戻ってきて僕に囁いた。
店員『1点、ご案内できるものがございますので個室にどうぞ。』
✔ 個室にてご対面
はっきり言って困惑した。
ご案内できるものがある?
在庫は無いものでは無いのか?
いや、それはおかしいだろう。
ゴールを諦めてはいけない。
店員さんが『囁いた』のは、店内に他のお客さんもいたからだろう。
もし『デイトナ』のワードを出してそれが聞こえる大きさだと、他のお客さんが反応する恐れがある。
だから『ご案内できるもの』とぼかして伝えてくれたのだろう。
個室は金色の壁面にグリーンのソファーで構成されていた。
まさにロレックスのコーポレートカラーを体現している。
ソファーの近くにはダイソンの扇風機が首を左右に振っている。
奥の棚には洋書やモニュメント、タイガー・ウッズの写真などが飾られている。
個人的にはロジャー・フェデラーの写真を飾って欲しかったが、そんなことはどうでも良い。
ソファーに座っているとしばらくして先ほどの店員さんが姿を現した。
手には布がかけられたトレー。
何が出てくるのか。
本来ならば期待で胸が膨らむはずなのだが、最後の最後になっても疑念が拭いされない。
『在庫を切らしております』
これを聞きにマラソンしていたようなものだからだ。
店員『つい先ほど入ってきたものでして、黒文字盤なのですがいかがでしょうか?』
そう言って店員さんは笑顔で布を取り払い、黒文字盤のデイトナSSが姿を現した。
31日目、約180店舗目にして初のご対面となった。
光り輝くステンレス、一目しただけでわかる精密な作り、そしてディスプレイのかっこよさ。
夢でもみているような気分で、鳥肌が立っていた。
✔ 遂に購入
ここからは本当に記憶が曖昧だ。
矢継ぎ早にいろんな手続きが行われた。
一つ一つ確認しながら進めたはずなのだが、とにかく興奮していて順序があやふやになっている。
店員『ぜひ手に取って試着してみてください。』
満面の笑顔で提案いただく。
いつもなら造作もない、時計を装着するという単純作業に時間がかかる。
緊張か興奮か、手が震えているからだ。
僕『いいんですか、ありがとうございます。』
とお礼を言って試着した。
店員『とてもよくお似合いだと思いますよ。こちらに鏡もありますのでよろしければご覧になってみてください。よくご覧になった上でご購入をご検討いただければと思います。』
姿鏡の前にデイトナを試着した自分がいる。
かっこいい。
僕ではない、時計が、だ。
僕『本当にありがとうございます。まさか巡り会えるとは思っていませんでした。ご案内いただけて本当に感謝です。ぜひ購入させてください。』
店員『畏まりました。お客様によく似合っていますし、デイトナは場所も選ばずに使えますよね。私もご提案できて良かったです。デイトナをお客様に販売するのは、実は初めてなんですよ。』
僕なんかが初で本当に申し訳ない。
その後、プロモデル購入制限に関する説明とその誓約書へのサインが行われた。
どのみち他のモデルを買うつもりもない。
躊躇なくサインした。
身分証を提示し、購入履歴がないかどうかの確認に行くため、店員さんが一時退出した。
個室で待つ間、デイトナをずっとみてしまった。
これが遂に自分の手元にくるのか。
店員さんが戻ってきた。
店員『お客様の購入履歴がないことが確認できました。制限中ではございませんので、これで正式に販売をさせて頂きたいと思います。』
購入履歴があったのなら僕の身分証が悪用されていることになる。
ほっとした。
僕『カードでいいですか?』
いつかくるこの日のために決済額を上げておいた。
万が一、オイスターパーペチュアルorデイトジャストもあって同時に購入することになったらと思い、クレジットカード会社に要請して300万円まで上限額を引き上げておいたのだ。
なお、この時に上記2モデルの在庫も聞いたのだが、そちらは残念ながらなかった。
店員『はい、それではカードをお預かりします。』
暗証番号を入力し、正式に決済完了。
無事に支払いを終えることができた。
店員『こちらが領収書になります。』
家の購入の時は領収書なんてでないから、多分人生で一番高額な領収書になるような気がする。
僕『コマ調整はお願いできますか?』
店員『もちろんです。この後させて頂きますね。その際、念の為検品もこちらの方でさせて頂きます。』
そう言ってデイトナは一時退出し、別の担当者がコマ調整と検品を行なってくれることになった。
デイトナが戻るまでの間、世間話をした。
まさか購入できるとは思わなかったこと、その店員さんとは過去1度しか喋っていなかったこと(ほぼ全ての店員さんのことをメモに残している)、店長にしか販売権限がない噂や店員と仲良くならないと買えないという噂があって疑心暗鬼だったこと、デイトナの次に人気があるのはGMTマスターⅡで特に若者がカフェオレタイプを探すケースが多いこと、日本ロレックスの直営店はないこと、店員は日本ロレックスの卸業者に勤めていること、などなど。
しばらくするとデイトナが戻ってきた。
店員『お客様の方でも最後に傷がないかなど、ご確認ください。シールが剥がされて、より一層煌びやかですね。』
店員さんはマスク越しにもわかるくらい、終止笑顔だった。
まるで、自分も販売できて嬉しい、そんな印象を受けた。
現物の確認を終え、全く問題ないことを伝えた。
確かに輝きを増している。
ステンレスのブレスも、黒ベゼルも、クリスタルケースも、光り輝いて見えた。
最後に必要事項とデイトナの操作方法を説明してもらった。
店員『デイトナを販売するのが初めてなので、結構駆け足で話してしまいましたが、ご不明点などありますか?』
僕『そういえば、ベゼルの数字はどういう意味なんですか?』
時計に詳しくないことがモロバレである。
店員『失礼しました。ベゼルの数字は時速を示すものでして、レーサー仕様となっております。』
僕『あと、ストップウォッチ機能は定期的に使った方が良い、とかってことはありますか?』
店員『いえ、むしろストップウォッチ機能を使うと時計に負荷がかかりますので、お使いにならない方が耐久力という観点ではベターかと思います。』
✔ 退店
質疑応答を一通り終えた。
店員『デイトナは装着されて帰られますか?』
僕『いえ、箱に入れて持ち帰ります。』
店員『承知しました。無料でラッピングも可能ですが、いかが致しましょう?』
僕『せっかくなので、お願いできますか?』
店員『承知しました、しばらくお待ちください。』
お手間をかけてしまうが、まさに『せっかくなので』是非ともお願いしたかった。
しばらくすると店員さんが戻ってきて、ラッピングされた箱をロレックスの紙袋に入れてくれた。
店員『それでは入り口までお持ちします。ぜひデイトナを着けて、またいらしてくださいね。』
そう言って僕を入り口までエスコートしてくれた。
その時店内には一人もお客さんがいなかった。
このタイミングを見計らってくれたかどうかはわからないが、全ての店員さんが『ありがとうございました。』と言ってくれた。
最後に、僕を対応してくれた店員さんに『本当にありがとうございました』と頭を下げ、店を後にした。
デイトナマラソン考察
デイトナマラソンはリレーだと思っています。
✔ 今後のこと
ということで、ありがたいことに31日、約180店舗にて僕のデイトナマラソンは完結を迎えた。
この日記も⑥で無事、終了となる。
ご覧いただいた皆様、ありがとうございます。
デイトナマラソンは日課になっていたので、終わってしまうと思うと少し物寂しい気もする。
百貨店のウイスキー売り場もついでに見る習慣があり、何個も買ってしまった。
いつも通っていた道順や顔馴染みの店員さんに触れる機会も減るだろう。
まぁしかし、完走できたことが何よりである。
地方の友人から頼まれているオイスターパーペチュアルorデイトジャストSSについてはまだ入手できていない。
これを『ロレックスマラソン』として継続するかどうかは悩み中である。
というか、流石にデイトナよりもデイトジャストの方がたどり着くのは先だろうと思っていたのだ。
それなりに労力と時間を費やす必要があるので、かなり頻度を落として続けるつもりだ。
やはりデイトナと同じように、巡り会うタイミング次第だと思っている。
✔ 巷の噂のウソ・ホント
デイトナマラソンは、リレーだと思っている。
僕もTwitterでは多くの方に『いいね』を押してもらったり、DMでアドバイスを頂いたりしながら、モチベーションを維持することができた。
リレーにはバトンがある。
バトンは次の走者に渡さなければならない。
僕が31日間で感じたこと、購入できたコツなどをここでお話ししようと思う。
まず、まことしやかな巷の噂の数々について。
①店員と仲良くならないと売ってもらえない
②店長にしか販売権限がない
③店長と顔馴染みにならなければ売ってもらえない
④時計愛やロレックス愛を伝えなければ売ってもらえない
⑤名刺を渡してもらえると入手確率が上がる
全て嘘だと判断している。
何度も店員に聞いたのだが、『入荷のあと、最初に購入したいと仰って頂いた方に販売しています。入荷は不定期なので、タイミングとしか言いようがありません。』と諭された。
おそらくこの通りなのではないかと思う。
理由としては、SNS全盛の時代において、そんなルールがあるなら『元ロレックス店員が語る』とか言って流出しそうなものであるが、目にしたことがない。
どれも類推、推測、憶測でしかない。
第二に、僕は購入できた店舗の店員とは2回目の顔合わせであった。
しかも、その店員さんは研修生上がりで最近配属されたと言っていた。
さらに、その店舗の店長さんと顔馴染みでもなければ、誰が店長かも知らない。
加えて、その店舗の店員さんから名刺をもらったことは一度もない。
その店舗で親しくしていた人もいないし、どちらかというと毎回別の店員さんに在庫確認をしていた。
✔ 購入のコツ
以上のことから、本当にタイミングが全てなのだと思う。
明らかに見た目が怪しい人などであれば定性判断が入るかもしれないが、僕の服装もポロシャツにチノパン、スニーカーというラフな格好だった。
では購入のコツはなんなのか、だが、通う頻度をあげること、これに尽きる。
なぜならタイミングが全てで、入荷のタイミングが不定期だからである。
購入した時に店員さんに聞いたのだが、日本ロレックスは情報の開示が本当に少なく、いつ何が入ってくるか、どのくらいの生産キャパシティなのか、どういった生産計画なのか、など、何も現場には情報が入ってこないらしい。
ただ、これだけだとコツにならないと思うので、僕が購入できたポイントを3つだけ上げたいと思う。
1つは、地理的メリットを活かせたことだ。
僕は会社も家も銀座・日本橋界隈にある。
会社に行ったときは昼休みを自由に取れるので、さっと銀座界隈3店舗わまる、といったことが可能だった。
また、コロナ禍においては在宅ワークも多いのだが、同じように昼休みや空き時間に自転車で日本橋界隈3店舗回る、などが可能である。
残りの3店舗は仕事終わりの夜に回る、といった具合だ。
要するに、効率よく短時間で多くの店を回れる環境にあったということである。
もう1つは、平日のお昼を少し過ぎた時間帯が比較的狙い目ということ。
第5回の記事でも書いたが、やはり来客数は平日<休日である。
入荷が不定期である以上、ライバルを極力減らす努力は肝要だと思う。
また、平日もお昼ちょうどはオフィスからさっと立ち寄る人が多いらしく、競争率が実は高い。
午前中や朝一というのも手なのだが、社会人だと中々それは難しいのではないかと思う。
また、入荷してもすぐ売れてしまう商品なので、朝一に行って購入できる確率は低いように個人的には思うので、付言しておく。
(※開店前にも入荷する可能性があるならば話は変わってくるが、ここについては確認できていない。)
なお、ひょっとすると卸業者や店舗によって対応方針が違う可能性は否定できない。
あくまでも一参考意見としてご覧頂ければ幸いである。
最後に、Twitterで日記をつけることをオススメする。
理由は、モチベーションの維持・向上、および情報収集に役立つからだ。
僕も、自分の日記に『いいね』をしてもらって随分励まされたし、フォローしているほかのランナーさんの日記を見て情報を得たりしていた。
これは直接的に購入できるコツとは言えないかもしれないが、デイトナマラソンはゴール無きマラソンなので、長く続けられる材料は持っておいた方が良いように思う。
以上でデイトナマラソン日記を、ひとまず終わりとさせて頂きます。
最後に、Twitterなどで応援して頂いた皆様には心から感謝を申し上げます。
また、これからデイトナマラソンを行う・行なっているランナーの皆様には、この日記がバトンとして手に渡り、少しでも役立つことを祈っております。
なお、以下のリンク先にてロレックスマラソンのコツについて解説しています。
よろしければご覧ください。
ロレックスマラソン中の人『ロレックス正規店に何度も通っているけど、欲しいモデルに全然巡り会えません!購入のコツとか気…
また、デイトナに続いてオイスターパーペチュアル・スカイドゥエラーを求めるロレックスマラソンを行いました。
こちらについてもよろしければご覧ください。
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