銀行員の服装はどこまで許される?【カジュアル化進行中】

  • 2020年9月26日
  • 2023年10月18日
  • Banker
 
服装やファッションに悩む銀行員『銀行に就職したのはいいんだけど、服装はどうしたらいいんだろう?やっぱりスーツにネクタイでピシッと決めないといけないのかな?女性の場合はヘアカラーがどこまで許されるのかも気になります。実際のところ現役銀行員はどんなファッションで業務しているのか、教えてください。』

 

こういった疑問に答えます。

 

この記事の内容

 

 

・男性社員の服装・身だしなみ
・女性社員の服装・身だしなみ
・どちらにも共通すること

 

 

僕は現役の銀行員です。
某メガバンクに勤めています。
妻も現役の銀行員です。

 

銀行員の服装はやはり世間一般と比べるとお堅いと思います。
基本的には、男性も女性もセットアップのスーツで髪は黒、清潔さを重視されます。
当然、髭を生やしてはいけないし、男性でロン毛なども認められていません。

 

ただ、近年カジュアル化も進んできています
特に夏場はクールビズで、ポロシャツが認められたりもします。

 

複数のメガバンク、いろんな部署の場数を踏んだ経験から言うと、『ルールの範囲内なら何でもOK』というよりも、その部署(あるいは部長)の許容度次第なところもあります。
この記事では、実際のところどのくらいの身だしなみまでが許され、どうなると許されなくなるのか、解説していきます。

 

 

男性社員の服装・身だしなみ

 

やはり基本はスーツです。

 

 髪型、髭、メガネ

 

まず、顔は清潔感を求められます。
髭は剃っておかないと×です。
これはほぼすべての銀行・部署でそうだと思います。

 

髪型は、部署によって結構許容される可能性があります。
長さは、よく『襟足よりも長くしないこと』などと言われますが、ここまで極端な指摘は受けません。
耳が隠れるくらい長いとか、後ろで髪を結わえるとか、そのくらいになってくるとNGです。
刈り上げじゃないとダメとか、耳が出てないとダメとか、そんな厳しいことを言われることはまずありません。
ワックスはまったく問題ないと思います。
色を付けるのはさすがに目立つので、やめておいた方が無難です。

 

 

 靴

 

黒のストレートチップが無難です。
『ストレートチップ』というのは、靴の形の一種ですが、このあたりが分からない場合はコチラをご参照ください。

 

色は、茶色系でも特に問題はありません。
むしろ茶色だとオシャレと言われることもあります。

 

形も、ストレートチップ以外でも問題ありません。
ものの本だと、ウイングチップはカジュアルだとか書かれますが、全然問題ないと思います。
というか、革靴であればそこまでだれかに文句を言われることはないと考えてよいです。

 

問題になるのは、革靴でなくて、スニーカーやスニーカーまがいのものの場合。
こういった靴を履いて出社する社員も、実はそこそこいるので、絶対にダメなわけではありません。
しかし、少なくとも若手とか営業とか顧客と対峙する部署のかたは、避けた方がよいと思います。

 

高級靴を目指すと青天井の世界ですが、リーガルやスコッチグレインあたりを履いておけばまず間違いないです。
長持ちさせるため、毎日靴のブラッシングとシューキーパーの装着は欠かさないようにしましょう。

 

 

 
 

 

 

 服装

 

上下セットアップのスーツが無難です。
新人や異動直後は、濃紺(ネイビー)の無地が最も無難です。

 

新人や異動直後以外であれば、チャコールグレーやライトグレー、黒でもよいと思います。
僕も最初はライトグレーを着るのが勇気いりましたが、慣れれば別になんてことないです。
シャンパンゴールドやブラウンといった色は、最初のうちは控えた方がよいかと思います。

 

柄については、無地・ストライプ、どちらでも問題なしです。
織り目は、生地を近くで見ると結構きついなと感じたりしますが、離れてみると全然そうでもなかったりするので、あまりNGを気にしなくても良いと思います。

 

最近はセットアップのスーツでなくても許容されるようになってきました。
特に夏場や、顧客対応以外の部署、あるいは顧客対応だけど今日は合わない日、などです。
その場合は、上下色違いのパンツとジャケットでもOKですし、夏はポロシャツ・チノパンがOKな部署もあります。

 

ネクタイですが、多くのメガバンク・部署が、通年ノーネクタイOKだと思います。
もちろん、顧客対応の部署はお客さんの意向などもあるので、必ずOKとは言えません。
でも、近頃は肝心のお客さんもノーネクタイが当たり前になってきているので、銀行員もノーネクタイで全然違和感なく面談しています。
ネクタイ業者には申し訳ない気持ちもあるものの、ここに関しては相当カジュアル化が進んでいるといってよいと思います。
みんなネクタイをしなくなったがゆえに、逆にオシャレ感出すために冬場にネクタイを積極的につける銀行員もいます(僕もその一人!)ので、参考までに付け加えておきます(`・ω・´)

 

 

女性社員の服装・身だしなみ

 

(男性の目から見ると)超絶ゆるいと思います。

 

 髪型

 

髪型は特にNG無しです。
とはいえ、銀座のママみたいな過激な髪型は避けましょう。
男性社員からの叱責はなくても、お局さんから厳しいことを言われますよ(^^♪

 

ヘアカラーですが、新卒入社して3か月くらいはとりあえず黒にしておいた方がいいです。
少しこなれてくると、多少茶系にする人も出てきます
それで誰かに何か言われることもほとんどありません。

 

 

 靴

 

派手すぎないパンプスをみんな履いてます。
さすがにクリスチャンルブタンの、裏が真っ赤っかみたいなのはまずいです。

 

色は、黒とかネイビー、ベージュ等の落ち着いたものが一般的です。
赤とか紫とか、派手なものだとNGです。

 

結構、職場内用にもう一足、スニーカーとかヒール無しの靴を用意している人も多いです。
ヒールがある靴で一日過ごすのは結構しんどいということだと思います。

 

 

 服装

 

女性の場合、服装はむちゃくちゃ緩いです。

 

まず、新卒入社後の3か月くらいは、みんなリクルートスーツをそのまま着ます。
白シャツにセットアップスーツなので、リクルート感満点です。
ところが、3か月くらいを境に、一気にカジュアル化が進みます。

 

さすがにTシャツにジーパンというのはNGですが、比較的キレイ目なカジュアルファッションなら何でもありのようです。
顧客折衝の部署でも、ジャケットだけ羽織ればそれ以外はあまりうるさく言われないような気がします。
男性の上司・部長は、パワハラ・セクハラの観点でこのあたりについて強く言うことができません。
むしろ女性の上司・先輩から厳しいことを言われる可能性があるので、雰囲気を察しながら生きていきましょう(^^)/

 

 

どちらにも共通すること

 

男女関係なく、こんな観点もありますので、参考にしてみてください。

 

 メガネ

 

メガネは、あまりに奇抜な形や色だと、部長や上司によっては叱責される可能性ありです。
縁の色が黒・茶・銀・白・赤・紫、くらいなら特に問題なしだと思います。

 

 

 時計

 

奇抜なものを含め、なんでもOKです。
少し気にした方がいいのは、若いうちから高級時計をつけること
先輩とかに突っ込まれやすいです。
『時計くらいはいいものにした方がいいと思って』とか、謙虚な回答を用意しておきましょう。
僕も3年目くらいで奮発してROLEXを購入し、当時の先輩にニヤニヤしながら『いい時計してんな』と言われ、めんどくせーなと思った記憶があります(笑)
高級時計と言っても、ほとんどの人が知らないブランドならいいのですが、ROLEXは特にネームバリューがあります。
役付き(ストレートで行けば7年目くらい)になってから買った方が、社内上でイジられる機会は減るかもしれません。

 

最近は携帯で時間の確認ができるので、時計をしないひとも結構います。
また、Apple Watchなどのウェアラブル端末を付けている社員もとても増えました。
このあたりは、むしろ社内や対顧上も『実際役にたったりします?』とか『最近そういうの付けてる人多いよね』とか、話題づくりにもなるので、オススメです。

 

 

 

 

 他の金融機関との差

 

証券会社・外資系と銀行を比べると、彼らのほうが身だしなみには厳しいです。
やはり個人・法人の客を相手にしてなんぼの世界であり、見た目でビハインドしないようにという思いがあるのでしょう。
証券会社のひとが銀行にくるときは、ほぼみんなスーツですし、ネクタイ着用率も高めです。

 

ノンバンクやリース、生保・損保になると、逆に銀行よりも圧倒的にカジュアルです。
銀行員が彼らの職場にお邪魔するとき、普通にポロシャツ・ジーパンだったりします。

 

 

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