この記事の内容
僕は現役の銀行員です。
某メガバンクに勤めています。
妻も現役の銀行員です。
銀行員の装いはやはり世間一般と比べるとお堅いと思います。
基本的には、男性も女性もセットアップのスーツで髪は黒、清潔さを重視されます。
当然、髭を生やしてはいけないし、男性でロン毛なども認められていません。
ただ、近年カジュアル化も進んできています。
特に夏場はクールビズで、ポロシャツが認められたりもします。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
複数のメガバンク、いろんな部署の場数を踏んだ経験から言うと、『ルールの範囲内なら何でもOK』というよりも、その部署（あるいは部長）の許容度次第なところもあります。
この記事では、実際のところ銀行員が着用する腕時計がどこまで許され、何だとまずいのか、解説していきます。
銀行員の腕時計事情【どこまで許される？】
結論：なんでもOKです。
✔ 総論
上述の通り、基本的にどんな時計を着けてもOKです。
ほとんどの部署、メガバンク問わず、腕時計に関して細かいルールが定められていることはありません。
従って、どんなに奇抜な時計をしていようと、あるいは逆に時計をしていなくても、服務規律違犯等に問われることはありません。
あとは、暗黙の了解というか、他人の目から見たときにどこまで許されるかを気にする必要が若干あるわけですが、そのあたりの機微について、以下にまとめていきます。
✔ スマートウォッチ
アップルウォッチに代表されるスマートウォッチですが、全く問題ありません。
顧客営業の部署でも、事務セクションの方でも、特に気にする必要はありません。
実際、僕の妻は事務セクションですが、アップルウォッチを着けて出社しています。
また、営業に属する僕の同僚の女性社員もアップルウォッチを着けて普通に顧客訪問をしています。
スマートウォッチはここ数年で伸びてきた産業の一つで、トレンドの最先端を行きますが、『銀行員だからそんなものしてたらダメ』という風潮は全くありません。
強いて言えば色味を気にする必要はあるかもしれません。
カラフルでビビットなカラーだと悪目立ちする可能性があるので、白やシルバー、ネイビーや黒といった比較的落ち着いた色を選んだ方が無難とは言えます。
スマートウォッチをしているからと言って、同僚に茶化されることもほぼありませんし、特に何の気兼ねもせずに着けていける腕時計だと思います。
価格も数万円程度と割安で、他の機械式時計やクォーツ時計に比べて遥かに高い性能を誇りますので、仕事でも活躍してくれるでしょう。
✔ ロレックスやオメガ等の高級時計
僕も愛用しているロレックスやオメガといった、いわゆる高級機械式時計。
これらはどうでしょうか。
結論から言うと、全く問題ありません。 まだ僕が若い2年目くらいの時に、当時としては頑張ってロレックスのサブマリーナーデイトという時計を購入し、普通に会社に着けて行ってました。
顧客訪問の時に何か言われることもなかったです。
先輩社員に、『お前、いい時計してんじゃん』とニヤニヤ冷やかしを受けたことはありましたが、無視しました。
上席や部長から、若いくせにいい時計しやがって、などと批判を受けることもありません。
やはりロレックスとオメガは、高級時計の中でも群を抜いて知名度が高いと思います。
従って、時計に全く興味のない人でも、ロレックスとオメガだと目につきやすいとは言えます。
僕の例でも、先輩社員はロレックスだからこそ茶化してきたのだろうと思います。
これが、ジャガールクルトやブランパンだったら、絶対に気づかれません。
逆に、ロレックスとオメガは知名度が抜群に高いからこそ、また銀行員の給料が高いからこそ、銀行員でこれらの時計を着用している方は多いように思います。
特に多いのは、ロレックスのサブマリーナーやデイトジャスト、またはオメガのシーマスターやスピードマスターあたりです。
周りにもゴロゴロと同じような時計をしている人がいるので、その意味でも悪目立ちすることは特にありません。
買いたいのであれば、好きなブランドの高級時計を買っちゃいましょう。
時計販売「セラー・アンティグランデ」。 ロレックス、オメガ、IWC、パテックフィリップ、セイコーなど、有名ブランド腕時計…
✔ 雲上ブランド
雲上ブランドとは、パテックフィリップ、オーデマピゲ、バシュロンコンスタンタンの3つを指します。
世界の5大ブランドは、と問われれば、この3つにランゲ＆ゾーネとブレゲあたりが加わることになります。
これらの時計は、安くても数百万円は下らない、超高級時計です。
ロレックスやフランクミュラー、リシャールミルなども同じような価格帯のモデルは存在しますが、雲上ブランドや世界○大時計といわれると対象外になります。
さて、銀行員がこうした時計を着用するのはアリか無しか。
結論、全く問題ありません。
むしろロレックスやオメガ等に比べて、日本における知名度は高くないので、『高い時計しやがって』などと言われることもまずありません。
顧客訪問でも同じで、腕時計にめちゃくちゃ興味のある相手だったら別ですが、そうでなければまず話題に取り上げられることもまずありません。
その意味で、雲上ブランドは悪目立ちすることはほぼないと言って差し支えないでしょう。
問題があるとすれば、むしろ身のこなしで、雲上ブランドの機械の構造も繊細なので落としたりぶつけたりすると傷がつきやすかったり故障しやすかったりします。
ビジネスシーンでガシガシと使っていい気軽な時計ではありませんので、仕事する際にも腕時計に傷がつかぬよう、最新の注意を払うがあまり、仕事に集中できない可能性があります。
まぁそもそも雲上ブランドを買いたい・着けたいという銀行員自体がほとんどいないと思いますし、雲上ブランドを着用する銀行員は周りの目等そもそも気にしないと思うのであまり関係ないとは思いますが。
時計販売「セラー・アンティグランデ」。 ロレックス、オメガ、IWC、パテックフィリップ、セイコーなど、有名ブランド腕時計…
✔ 無難な選択肢
最後に、銀行員として無難な選択肢を述べておきます。
やはり、シチズンやセイコーなどの由緒ある日本メーカーが良いでしょう。
価格帯も数万円から、高級路線でも数十万円程度なので、お手頃です。
また、アフターサービスもしっかりしていますし、何よりも作りが頑丈なのでちょっとやそっとの振動・衝動ではびくともしません。
クォーツであれば時刻をいちいち合わせる必要もないですし、充電の手間もありません。
それでいて30代、40代、50代になっても使い続けることが出来る一本だと思います。
銀行員生活、数十年間ずっと使い続けたいと思うのであれば、グランドセイコーやザ・シチズンと言った、数十万円の価格帯のものを頑張って1本購入したいところです。
まず、間違いありません。
周りから茶化されることも皆無、顧客から変な目で見られる、そういった心配も不要です。
また、日本メーカーの安心度もありますし、壊れてもすぐに修理に出せます。
ロレックスやオメガと言った海外ブランドの場合、壊れると修理代金もバカにならないですし、何よりも本国に輸送するだけで結構な時間がかかってしまいます。
メンズモデルばかり紹介しましたが、女性でもやはりセイコーやシチズンをしていればまず間違いありません。
少しオシャレに気を遣う方であれば、カルティエやブルガリ等の高級ブティックの時計をしても構わないでしょう。
✔ まとめ
というわけで、銀行員であっても時計は何をしても問題ないよ、という話でした。
フランクミュラーのビビットカラータイプなどになるとさすがに『おいおい』と思いますが、そうした超奇抜なデザインの時計でない限り、価格帯や形、色味も特に気にせず、気に入ったものを着用すればよいと思います。
また、そもそも最近は携帯電話で時間を確認する方も圧倒的多数を占めており、腕時計をしていない銀行員もチラホラ見かけます。
ビジネスマンとしては腕時計をしていた方が見た目には清潔感やビシっとしている感じが出るので良いとは思いますが、時代の流れもあり、腕時計の必要性は以前に比べて落ちてきていることは確かです。
だからこそ、ファッションとしての腕時計、楽しむものとしての腕時計の位置づけが相対的に高まってきており、そうした意味からも、自分の気に入っている1本を身に着けて出社するのが、仕事のやる気向上にも繋がると言えるでしょう。
ぜひ、ご自身の気に入った1本を購入してみて下さい。
