メガバンクの福利厚生をご紹介【年収が高いだけじゃありません】

  • 2021年2月27日
  • 2023年10月25日
  • Banker
 
銀行に就職を目指すひと『銀行員は給料もいいし安定している印象があります。年収をあげて生活水準を向上するためにも、銀行に就職したいです。給料以外の福利厚生はどんな感じになっているか、教えてほしいです!』

 

こういった疑問にお答えします。

 

メガバンクの福利厚生をご紹介します

 

銀行は給料の高さだけではありません。

 

 メガバンクは福利厚生も充実しています

 

銀行員の年収の高さと企業の安定性については、別の記事でも解説しています。

 

 

銀行員パパブログ

  転職を考えるサラリーマン『今の会社の給料には不満がある。しかも残業も結構あってなかなか家に早く帰れない…。家庭や趣味…

 

 

年収や給料、ボーナスのような明らかに目に見える待遇とは別に、福利厚生があります。
いくら年収が高くても、通勤費は出しませんとか、住宅手当は出しませんとか、別のところで割を食ってしまっていては、本来の意味での恵まれた企業に勤めているとは言えません。

 

福利厚生は、フリンジとも言いますし、ベネフィットと言ったりもします。
昔、グループ内企業統合の事務局を担当していた時、再編後企業に異動する社員向けの福利厚生を、再編前のどの企業に合わせに行くかを調整したことがありますが(結構大変でした)、同じグループの中でも会社によって福利厚生はまちまちです。

 

広く『銀行員』というと地銀やネット銀も含めることとなり、会社によってかなり開きがあるとは思いますが、メガバンクという意味ではどこも似たり寄ったりです。
僕はメガバンクからメガバンクに転職したキャリアを歩んでいますので、この辺りの『メガバンクの一般的感覚』は持ち合わせていると思います。
メガバンクへの就職や転職を目指す方は、参考にしてみてください。

 

 

各種フリンジの水準を解説

 

以下がメガバンクの主な福利厚生です。

 

 財形貯蓄

 

財形貯蓄というのは、給与天引きによる財産形成制度のひとつで、厚労省が推し進める政策です。
会社が提携している金融機関に、会社を通してお金を預ける形となり、銀行に限らず一般の企業でもよくある福利厚生です。
銀行員の場合、自分が勤める銀行口座にお金を預けることになります

 

財形貯蓄には、「一般財形」「住宅財形」「年金財形」の3種類があります。
それぞれ貯蓄する目的が異なり、 概ね目的が以下の通り異なります。

 

 

一般財形:用途の限定がなく、何に使っても構わない自由な資金を給与天引きで貯める
住宅財形:住宅の購入・リフォーム・建設のための資金を給与天引きで貯める
年金財形:将来年金として受け取るための資金を給与天引きで貯める

 

 

財形貯蓄のメリットは、①天引きなので貯めやすい、②550万円まで利子が非課税、の大きく2点となります。
しかし、①については口座や資産管理がきちんとできている方には大したメリットでもないし、②についてはむしろ0%に限りなく近い利息しかつかない定期預金に預けてどうするんだ、という心の声が聞こえますね。

 

メガバンクの場合、財形貯蓄をしていると、その口座の残高に応じて特別加算利息的なものをつけることができるケースがあります。
例えば、勤務年数に応じて毎年福利厚生ポイントが与えられ、そのうちの一定ポイントを消化することで財形貯蓄口座に2,000円加算する、といった具合です。
この特別加算を使うと、定期預金に比べて圧倒的に高利子をつけることができ、しかも非課税というメリットを享受することができます。

 

 

 家賃補助

 

賃貸で住んでいる社員向けに家賃補助制度が一般的に用意されています。
よく設けられているルール・条件としては、以下の通りです。

 

 

①会社寮に入れる若手は会社寮が優先
②実家が勤務地から通える範囲の場合は対象外
③結婚して所帯持ちの場合は補助額が増える
④賃貸の月額に応じて補助金の上限がある

 

 

①については、大抵3年目~5年目くらいまでの社員は家賃補助の対象外です。
若いうちは会社寮を用意するから、そこに住め、ということですね。

 

②については、実家が近いならそこから通え、ということです。
実家に住めるんだったら家賃の負担はできないよ、と。

 

③と④については、補助額を懐に入れることが無いように、かつ適正な補助を与えるためのルールです。
賃貸の月額が1万円の1Kに住んでいながら5万円の補助を与えるわけにはいかない、というのが③。
結婚して所帯を持つと2LDKなどの広い賃貸が必要になるから補助の上限を引き上げる、というのが④です。
イメージですが、賃貸月額の4割くらいまで補助が出ますが、独身だと補助額上限が4万円、所帯持ちだと補助額上限が6万円、といった感じです。

 

 

 会社寮・社宅

 

若手向けの1Kのみでなく、所帯持ち向けの広い部屋の社宅もあります。
ただ、企業と勤務地によるかと思います。
光熱費を自己負担とするかどうかは会社によって異なります。
社宅の寮費は、1万円とか2万円とか、超激安です。

 

社宅・寮も千差万別で、管理人がついているところもあれば一棟借り上げ住宅もあります。
風呂が共同のところもあれば、一部屋ごとにセパレートのところもあります。
どの寮に割り当てられるのかも個人に裁量はないケースがほとんどです。
色々と制約はつくものの、寮費がめちゃくちゃ安く抑えられるので、若手銀行員にはよい制度だと思います。

 

僕も1年目~3年目の途中までは寮でした。
ただ、幸か不幸か共同生活はなかった(風呂もトイレも部屋も別)だったので、そこまでストレスに感じることはなかったです。
唯一いまいちだったのが立地で、駅まで徒歩15分、駅から会社まで50分くらい、しかも毎朝満員電車というのが玉に傷でした。

 

 

 インフルエンザ予防接種

 

インフルエンザの予防は会社にとっても重要なリスク管理です。
そのためメガバンクでは、インフルエンザ予防接種代金の一部または全額を負担してくれます。
上限2,500円~3,000円くらいの補助が出ることが、メガバンクでは一般的だと思います。

 

接種する病院はどこでもよくて、領収書があれば補助金の受け取り可能です。
むしろ、銀行の中に予防接種する医者を常駐させ、会社内で接種可能なこともありました。
今後、コロナの予防接種等が登場してくると、これについても補助の対象になるのでしょうね。

 

 

 イベント関係

 

会社の福利厚生施設を利用することが可能です。
バブル崩壊とともに多くの施設は手放してしまったようですが、今でも温泉施設やテニスコート、体育館などを会社が保有していたり、法人会員権をもっていてそれを使う権利があったりします。
僕も会社の福利厚生で、地方の宿を格安で予約し、友人と泊りにいくことがありました。

 

また、会社のイベントを開催した場合には、その費用の一部を補助してくれるような制度もあります。
若手懇親会などを企画すると、飲み会代の一部を浮かせることができる、といった具合です。
メガバンクの組合活動でも同じような手当が用意されており、無尽蔵に使うわけにはいきませんが、意外と財布にやさしい福利厚生だと思います。

 

 

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