銀行員に必要なTOEICの水準は?【900点超えの現役銀行員が教えます】

  • 2021年8月27日
  • 2023年10月25日
  • Banker
 
銀行員に必要なTOEICの水準を知っておきたい人『銀行に勤めると、TOEICはどのくらいの水準必要になるのでしょうか?就職の際の必要水準はありますか?入社後の目標水準は??点数アップのコツも合わせて教えてください!』

 

こういった疑問にお答えします。

 

銀行員に必要なTOEICの水準を現役銀行員が教えます

 

銀行員に必要な水準と点数アップのコツを教えます。

 

 本記事の内容

 

 

・銀行員に必要なTOEICのスコア
・TOEIC点数アップのコツ

 

 

僕は現役の銀行員です。
TOEICは過去に900点を取得したことがあります。

 

 

 

 

これから銀行に就職・転職しようとしている方や、新米銀行員の方向けに、銀行員にとって必要なTOEICの水準をお伝えします。
と言っても、立場や状況によって変動するものなので、そこについても詳しく解説していきたいと思います。

 

また、実際に900点超えのスコアを達成した現役銀行員の僕が、点数アップのコツや参考にすべきオススメの書籍なども紹介していきます。
今現在300点の方と700点の方とでは、学習レベルに違いがあるとはいえ、共通する部分、幹は同じですので、こちらについてもご覧頂ければ幸いです。

 

 

銀行員に必要なTOEICのスコア

 

立場の違いごとに説明していきます。

 

 就職・転職に必要なスコア

 

まず、銀行に就職・転職したいと思っている方が入社にあたってどの程度TOEICの水準が必要か、についてです。

 

基本的に、0点です。
未受験でも構わないと思います。
銀行だからと言って、全員が英語を読み書き出来る訳ではありません。
確かにメガバンクになるほどグローバル化が進み、国内であっても様々な場面で英語に出くわすことはありますが、それはそのときに出来るようになればよいだけです。
入社時に必須条件ではありません。
むしろ、入社してから英語が必要になる部署に希望を出す際に、英語の勉強や努力をきちんと出来る人と成りかどうかが見られるとお考えいただいた方が良いと思います。

 

ただし、英語が必須となるような部署・仕事を志望動機にしている方は最低でも700点くらいはとっておいた方が説得力があると思います。
僕は人事部を経験したわけでもないですし、絶対的な必要最低ラインが数字で設けられるものでもないので、あくまで目安であり、アピール材料や面接の話のネタになる、程度にお考えください。
こちらも先ほどと同じように、TOEICの点数がいくらであるかよりも、きちんと仕事がこなせそうか、コミュニケーション力、スキルが足りなくても努力で穴埋めをできそうかどうか、といったところが見る側の目線になるとお考えください。

 

 

 入社後に必要なスコア

 

まず、人事上は700点程度の取得は求められます。
銀行員というのは、様々な資格の取得を求められます。
中にはとっていないと昇格できないものもあります。
その『取得しなければならない資格』の中に、『TOEIC700点』といった水準が設けられる銀行が多いと思います。
なお、銀行員に求められる資格についてはこちらの記事もご参考ください。

 

 

銀行員パパブログ

  銀行員の新入社員『念願の銀行に就職したら、いろいろと取らなきゃいけない資格がいっぱい。中でも銀行業務検定というのは種…

 

 

銀行員パパブログ

銀行への就職に興味があるひと『銀行っていうと資格試験とか大変そうだな。入社したあと、いったいどんな資格を取得しなければな…

 

 

これは、仕事の内容を問わず、銀行員一律に求められる最低水準的なスコアです。
ただし、TOEICは700点行かないから昇格できないとか、ボーナスを減らされるとか、そういった類のものではありません。
もし貴方に強いメンタルがあれば、『私は英語はできないもの!』と突っぱねてOKです笑
人事は、その仕事が出来そうな人を適材適所に配属させます。
英語が全くできないし、TOEICすらロクに点数を取れない人を、国際業務の分野に異動させることはないと思います。
そういった方にはそういった方向けの、ドメスティックな業務も銀行の中にはたくさんありますので、ご安心ください。

 

なお、自ら進んで国際業務や海外転勤、英語を積極的に使用する部署に異動したいとキャリアを描いている方は、最低でも800点は取得した方が良いというのが僕の個人的な感覚です。
やはり、社内でも800点取っていると部長や人事にも一目置かれます。
900点だと『すごい』部類です。
900点あれば、『私は海外転勤したいです』と人事面談でも言いやすくなると思います。

 

 

TOEIC点数アップのコツ

 

900点到達に役立ったアイテムをご紹介します。

 

 一にも二にも単語!

 

TOEICの点数アップのためには、TOEICに出てきやすい単語をとにかく覚えまくるしかありません。
今現在点数の低い人も高い人も、皆さんに共通して言えることです。
とにかく単語を知らないと文章の意味を理解することができません。
TOEICはリスニングとリーディングが1:1の試験ですので、単語を覚える際にはネイティブの発音を耳で聞きながら覚えるのが効果的です。
はっきり言って、文法やら何やらより、覚えている単語の数が最後は勝敗を分ける気がします。

 

その意味で、僕は以下に紹介する参考書がとても役に立ちました。
ご自身のレベルに応じて使い分けると良いと思います。
銀が基礎編、金が一般編といった具合ですが、500点以下でなければ金から初めて結構ではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 リーディングの時間配分

 

TOEICはリスニング約45分、リーディング約75分の時間配分となっています。
細かいことを言うと、毎回2パターンの試験が実施されていて、AさんとBさんが全く同じ試験を受けているとは限らないのですが、少々マニアックな世界の話になりますので、ここでは割愛いたします。
僕も900点を目指していたときは、TOEICの深層心理を突き詰めたモノです。

 

さて、リスニングはスピーカーから流れてくる音声に従って進めれば勝手に45分が過ぎます。
ここも細かい話になりますが、最初のイントロダクション中にリーディングの何問かを解くことも可能は可能ですが、個人的にはやめたほうが良いと思います。
理由は、①基本的に禁止されているから、②リスニングの最初の方で躓く恐れがあるから、の2つです。
とにかく、リスニングは時間配分も何もなく、流れてくる音声に従っていれば良いだけです。

 

問題はリーディングで、後半の中長文パッセージ問題に大きく時間を割くのが賢明です。
最初の短文問題は速攻で解き、究極的にはカンでもいいので先に進んでいくのが無難です。
なぜなら中長文パッセージ問題の方が点数を稼ぎやすいからです。

 

これも人によって意見が分かれるところなのですが、ざっくり僕のイメージは以下の通りです。

 

 

Part5:12〜13分
Part6:7〜8分
Part7:55分(出来ればもっと)

 

 

結構きついですが、Part7に55分残さないと最後の方で塗り絵になる確率が高いです。
塗り絵は得点に結びつきません。

 

時間配分一つで50点程度変わってくる可能性も十分にあるテストなので、リーディングの解くスピードには留意しましょう。
腕時計の準備は必須です。

 

 

 リスニングの勉強方法

 

リスニングについては、とにかく問題のパターンを覚えることと、多くの問題を解くことが肝要です。
参考までに、僕が活用していた参考書をご紹介します。
TOEIC公式のもので基礎を固めつつ、苦手なパートについては特急シリーズで補う、と言う形が良いと思います。
何よりも公式の参考書に勝るものはないと言うのが個人的見解です。
本番と同じスピーカーが登場してくれるので、発音なども完全一致だからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

リスニングは、僕も最後まで苦手だったので、マンツーマンレッスンなどがあればやっておけば近道だったなと思っています。
CMなどでもお馴染みのスタディサプリENGLISH パーソナルコーチプラン
をオススメします。

 

 



 

 

 リーディングの勉強方法

 

リーディングは、上述した『単語力』と『時間配分』が何よりも大切です。
文法は公式テキストや公式問題集を一通りやっておけば、ある程度身に付きます。

 

 

 

 

 

 

大事なことなので繰り返しますが、公式の参考書や問題集に勝るものはありません。
何と言っても試験を作ってる団体が発刊しているものなのですから。
試験の傾向やクセみたいなものがもっとも本番に近い感覚の参考書・問題集です。

 

 

 まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

まず、銀行員に必要なTOEICの必要水準は、立場や状況によって異なりますが、メルクマールとしては700点と800点の二つくらいになるかなと思います。
入社や昇格にあたって必要な最低水準のようなバーはありませんので、ご安心ください。
ただし、国際業務や英語を必要とする部署への異動をキャリアとして希望される場合は、TOEICもがんばってスコアアップを目指しましょう。

 

TOEICのスコアアップのコツについては、

 

①単語
②リーディングの時間配分
③参考書・問題集は公式のものを優先

でしたね。

 

TOEICは『何点以上とったら合格』という種類の試験ではありません。
純粋に自分の英語力がどの程度なのかのバロメータになります。
一回目の受験でいきなり高得点を取れるものではありません。
僕はTOEIC900点を超えたことで、当時の部長から海外留学の誘いや国際業務部署への異動を勧められました。
TOEICの点数が高ければすぐに外国人とコミュニケーションが取れるという訳では必ずしもないですが、大量の人材を抱える銀行(特にメガバンク)の中では比較しやすい一つの指標になります。
ぜひ何度でもTOEICにチャレンジしてご自身の銀行における可能性を広げて頂ければなと思います。

 

 

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