この記事の内容
昔はドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアが牛耳っていた携帯市場。
しかし今ではmineoやBIGLOBEなど、格安SIMが大量に登場しており、ユーザーにとっては嬉しくも悩ましい問題となっています。
3大キャリアも顧客の囲い込みを図るため、auはUQモバイルを、ソフトバンクはY !モバイルをそれぞれ展開し、格安SIMに対抗する価格設定の廉価ブランドを生み出しました。
ドコモはそれらとは異なる戦略で、自社ブランドの中でahamoという低価格プランを用意することになりました。
それに追随する形で、auとソフトバンクも自社ブランドの中で低価格プランを展開しています。
さて、MNP(マイナンバーポータビリティ)制度を活用すると携帯の端末代金を値引きするセールが時たま行われます。
ビックカメラやヤマダ電機などの家電量販店は然り、ドコモやauの各店舗でも期間限定で施策をうっていることがたまにあります。
僕も先日、ビックカメラにおいてMNPでドコモに乗り換えをするとiPhoneSE2が格安で手に入るキャンペーンをしていたので、使っていたmineoの回線をMNPすることにしました。
古いiPhone7を下取りに出して、ほぼ一括0円でiPhoneSE2の128GBが手に入ったので、結構お得でした。
以下のようなキャンペーンですね。
しかし、携帯端末代金がいくら安くてもキャリア使用料金が高くては元も子もありません。
従って、乗り換え先のドコモにおいても、なるべく安く、かつ使用しやすいプランを選択する必要がありました。
そこで目をつけたのがahamoです。
この記事では、僕が実際にahamoに乗り換えてみて分かった注意点、メリット・デメリットなどを紹介していきます。
ahamoの概要
ahamoってナニ?を簡単に解説します。
✔ ahamoはドコモの低価格プランです
ahamoというのは、ドコモが打ち出した低価格プランのことです。
それまではギガホとギガライトという2つのプランしか用意がなく、家族割などを最大限駆使しないと中々お得とは言えない内容でした。
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世の中の格安SIMの潮流に合わせつつ、通信量のキャパシティを一定程度持たせ、しかも電話料を安く済ませるプランがahamoです。
世の中にいろんな格安SIMがありますが、ahamoはドコモブランドの中のいちプランであることから、安心感がありますよね。
✔ ahamoの通信量
ahamoは月間で20GBの通信が可能になっています。
これは他の格安SIMと比べても大きいキャパシティと言えます。
例えば、BIGLOBEは6GB、OCNモバイルは10GBまでしかラインナップが用意されていません。
UQモバイルやY !モバイル、mineoなどは月20GB以上のプランも用意されていますが、どれも家族割などの割引をフル活用できないと3,000円以上かかってしまい割高です。
その点、ahamoは各種割引を使わずとも(逆に言うと割引もできないのですが)3,000円で20GBのキャパシティを得ることができますので、相対的にコスパが良いと言えます。
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月で20GBというと、YouTubeをそれなりに見ていても使い切ることはほぼありません。
特に家は無線WiFiにしている方にとっては、携帯の通信量を食うのは出勤・通学を含む外訪時に限られますので、まず使い切る量ではないと思います。
✔ ahamoの電話代金
意外と嬉しいのが、ahamoは1回5分までの電話であれば無料である点です。
格安SIMに多いのが、通話は別途料金で20円/1分などと設定されているケースです。
当然ながら、LINEの通話やIP電話である程度代用はきくのですが、どうしても自分の携帯からかけざるを得ない場合もあります。
そうした場合に関わらず、5分までは何回使っても無料というのは大きな利点です。
✔ ahamoの価格
ahamoは、他の格安SIM対比だと少々割高に感じる、月額約3,000円です。
しかし、後ほど述べる通り、十分なコスパを誇ると思いますので、安心してオススメできます。
前述した通り、電話代金は1回5分までは無料ですので、実質的に3,000円で携帯使い放題と考えて差し支えないでしょう。
ahamoの申し込み方法
実際にahamoのプランを申し込む方法をご紹介します。
✔ まずはドコモのキャリア登録から
まずは、家電量販店やドコモショップに行って、ドコモの2大プランどちらかに申し込みを行います。
初月は日割りなので、月末付近に安い方のプランで申し込むのがオススメです。
残念ながらahamoは店頭でいきなり申し込むことはできません。
一度、ドコモのギガホまたはギガライトに申し込み、その後インターネット上でプラン変更の形を取らなければなりません。
この点だけは留意してください。
(なお、ネット上でいきなりahamoを申し込むことは可能ですが、冒頭で述べた通り、MNPで携帯端末代金を値引きするキャンペーンと併用するとお得なので、強く推奨します。)
先ほど、『初月は日割りなので、月末付近に安い方のプランで申し込むのがオススメ』と述べたのはこれが理由です。
割高なギガホorギガライトは数日の日割り分支払って撤退し、割安なahamoになるべく早く切り替えるのがスマートです。
✔ ネット上でahamoにプラン変更を申し込む
ドコモのキャリア契約ができたら、その翌月以降にahamoに申し込みができます。
ドコモの契約をした際に、専用のdアカウントが発行されていると思いますので、それを使ってログインし、ahamoにプラン変更するだけです。
仮にn月10日にプラン変更した場合であっても、ahamoのプランはn月全体に及びます。
つまり、n月1日〜9日もahamoが過去に遡って適用されるわけです。
ahamoのメリット
実際にahamoを使ってみたメリットをご紹介します。
✔ 電話料金1回5分まで無料は大きい
前述した通り、ahamoは通話に係る料金が1回5分までなら何度使っても無料です。
これが実は結構重要で、一般的な格安SIMには無い特典となります。
普段、皆さんが通話に使用するのはLINEか、あるいはIP電話(050発信番号)かと思います。
前者はキャリアを問わず通信量を使って会話が可能ですし、後者は格安SIMによくある独自の回線番号をセットして通信量を使って会話する仕組みです。
ただ、例えば03発信の番号や0120フリーダイヤルにかけるときには、LINEやIP電話では発信できません。
受信側がそれを受け入れる体制になっていないのです。
そんな時は自分の携帯番号から通常の電話をかけざるを得ません。
飲食店の予約をとる時や携帯会社への解約手続きをするときなど、どうしても自身の携帯電話番号から発信せざるを得ない場合も多々ありますので、そうしたときに1回5分まで無料というのは効果絶大です。
✔ テザリングで2台運用も可能に
通信量が月20GBと非常に大きいため、容量と使い切らないこともしばしばあります。
それを逆手に取り、携帯端末2台持ちでの運用や、場合によってはパソコンを外出先でネットと繋ぐことも可能になります。
携帯端末によって出来る・出来ないはあリますが、少なくとも最近のiPhoneであればテザリングが可能です。
テザリングとは、携帯端末をキーステーションとして身近にある他の端末も同様のネット回線を流用する仕組みです。
例えば、携帯アプリでゲームをしている方の場合、かなり有効になります。
僕もドラクエウォークという位置ゲーを趣味として楽しんでいるのですが、如何せんアプリを起動しっぱなしだと電池がもちません。
そのため、ゲーム専用の携帯端末と、そのた通信・検索用の携帯端末の2台を常に持ち歩いています。
2台の携帯端末を外出先でネットと繋ぐためには、通常であれば2回線分のSIMカードが必要になりますが、テザリングを使用することでahamo1回線のSIM契約で事が済みます。
しかも、ahamoは月20GBと大容量ですので、通信量の制限にかかることもほとんど(というか僕の場合は全く)ありません。
仮に格安SIMを2回線契約すると、5GB×2台で普通に3,000円を超えます。
しかも、5GBで通話代金は別料金なので、使い勝手も悪いケースがほとんどです。
それであれば、ahamo1回線を契約して2台運用の方が圧倒的にコスパが良いと思います。
✔ 事務手数料が無料
他の格安SIMでも、契約時に事務手数料約3,000円はかかることが多いです。
実際、僕が使用していたBIGLOBEやmineo、UQモバイルなどでも当初事務手数料は発生しました。
ahamoの場合、事務手数料も無料なのはありがたいです。
ネットでの申し込みしか出来ないというデメリットはあるのですが、その分、人件費がかからないので当初コストが0に出来ているのだと思います。
内容を十分に理解しているユーザーにとっては嬉しいですね。
✔ 大手キャリアの安心感
ahamoはあくまでもドコモのプランの一つです。
決して格安スマホ・格安SIMではあリません。
従って、通信や通話の安定感には一日の長があります。
UQモバイルなどの格安SIMの場合、auの余り回線を使用する仕組みを採用している手前、お昼時などの比較的通信が多い時間帯には繋がりにくいといった側面があります。
しかし、ahamoはドコモの回線をそのまま使っていますので、そういったことはありません。
少なくとも僕が実際に運用している中で、お昼時などに繋がりにくいなと感じたことは一度もありません。
この点も他の格安SIMにはない大きなメリットの一つと言えます。
ahamoのデメリット
実際にahamoを使ってみたデメリットをご紹介します。
✔ ドコモの無料Wifiが地味にうざったい
ahamoに限った話ではありませんが、ドコモの場合には全国各地の至るところでドコモの無料Wifiが使えるスポットがあります。
ドラッグストアや駅構内など、身近なところでも数多くあります。
そんな時は携帯端末が勝手に4Gまたは5GからWiFiに接続を切り替えてくれて、通信量を食わずに済むのです。
これだけ聞くと『むしろ通信量が少なくて済むからメリットじゃん』と思うかもしれませんが、実は使ってみると場所によって通信環境が不安定なことがしばしばあります。
むしろ4Gまたは5Gのままでいいから繋がりやすい状態にしてくれと思うこともままあります。
PayPayの支払い時に無駄に繋がりにくいドコモのWiFiに接続されるとイライラすることも実際にありました。
ただ、これはドコモの無料WiFiには接続しないように設定が可能ですので、不便に思う方は心配しなくても大丈夫です。
そもそもahamoは月20GBまで使用出来るので、動画サイトを常時見るようなユーザー以外は通信量のアッパーは気にする必要はありません。
メリットの反面、デメリットにもなり得ることではありますが、回避は可能だということです。
✔ 月額はやや高め
究極的に携帯料金を引き下げたいと思うならば、ahamoは向いていません。
やはり他の格安SIMで月3GBや5GBの方が、価格は安く仕上がります。
2021年時点における相場は、5GBで月1,500円くらいでしょうか。
ahamoは20GBの1プランのみの用意になりますので、『そこまで使わないからもっと安くしてよ』という潜在的ニーズに応える格好にはなっていません。
しかし逆にいうと、そうであるからこその20GBで月3,000円という価格を実現したとも言えます。
だからこそ、通信量の上限の大きさをフル活用するため、携帯端末2台持ちや外出先でのパソコンのネット接続など、有効に使えるユーザーにとってはこれ以上ないプラス材料になるでしょう。
✔ まとめ
いかがだったでしょうか。
実際に僕がahamoを使ってみた感想を交えて、メリット・デメリットについて紹介しました。
通信環境や通話環境は大手キャリアの安心感がありながら、通話は1回5分まで何度でも無料、しかも通信量も月20GBと十分なキャパシティ。
これはコスパが良いと思います。
実際、僕も携帯端末2台+パソコンを外出先で使用する際に、ahamoのSIMを挿入したiPhoneをキーにして複数台をネットに接続してフル活用しています。
ゲームするに良し、ブログ書くのに良し、いつでもどこでも好きな時に好きなことをする可能性があります。
ご興味があれば乗り換えを検討してみてください。