【取るべき選択肢は現状一択か】ANA VISA ワイドゴールドカードが大改悪!

  • 2022年6月29日
  • 2023年11月7日
  • Other
 
SFC会員の方『せっかく苦労してSFC会員になったのに、大改悪の通知案内が届きました!解約した方が良いのか、ダウングレードした方が良いのか、はたまたアップグレードを検討すべきなのか…詳しく教えてください。』

 

令和の大改悪、到来。

 

ANA VISA ワイドゴールドカードとは?

 

まずはおさらい。

 

 スーパーフライヤーズカードとは

 

ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)を持つと、所持し続けている限り半永久的にANA上級会員のサービスを受けられます。
ANAマイレージクラブのプレミアムメンバーサービスの『プラチナサービス』メンバーと同等の特典を利用できるので、ANAユーザーにとっては夢のようなクレジットカードです。
今回はその特徴や審査難易度などを詳細に解説しています。

 

SFCは、ANAマイレージクラブの上級会員だけが発行資格を得られる特別なクレジットカードです。
SFCがそのまま上級会員の証となります。
SFCはクレジットカードのひとつではありますが、一般的なクレジットカードのように普通に申し込めるクレジットカードではなく、対象はあくまでもANAマイレージクラブの上級会員のみとなっています。

 

SFCを所持し続けている限りは、ずっとANAマイレージクラブの上級会員と同じレベルのサービスを受けられます。
ANA便搭乗機会の多い特別な顧客向けのクレジットカードと言えるでしょう。

 

 

 SFC会員入会条件

 

気になるSFCの入会基準ですが、ANAマイレージクラブのプレミアムメンバーサービスで『プラチナサービス』メンバーに達していなければ申し込むことができません。
ANAマイレージクラブのプレミアムメンバーサービスは年間で獲得したプレミアムポイント(PP)によって決められています。
プレミアムポイント(PP)は、ざっくり言うとフライトで貯めることのできるポイントです。
区間経路の長さと、搭乗券の種類によってポイント数が異なり、いわゆるマイルとは別で累積加算されていくポイントです。

 

このPPは、暦年1年間でリセットされてしまいますので、1年間でまとまったフライトをしないと、SFCに必要なポイントを獲得することはできません。
そしてそのプレミアムポイント(PP)の獲得数に応じて、以下の4つのランクに分かれています。

 

 

【年間の獲得PP】
100,000P以上:『ダイヤモンドサービス』メンバー
50,000P以上〜100,000P未満:『プラチナサービス』メンバー
30,000P以上〜50,000P未満:『ブロンズサービス』メンバー
30,000P未満:一般会員

 

 

SFCへの入会資格は、上記のうち『プラチナサービス』メンバーに到達している必要があります。
しかし、実際に『プラチナサービス』メンバーへと至るのは一般の人ではなかなかに難しく、そのためSFCを取得するための過程を『SFC修行』とも言い表します。
厳しい修行を乗り越えたという証としても価値のある1枚なのです。

 

僕は過去にこの『SFC修行』を短期でこなし、見事SFC会員になることができました。
『プラチナサービス』メンバーになっている期間中にSFCカードに申し込み、審査に通るとSFC会員になることができます。

 

SFC会員にならないと、『プラチナサービス』メンバーのステータスは1年で無効になります。
しかし、SFCカードに申し込み、晴れて会員になれば、年会費を払い続ける限り『プラチナサービス』メンバーのPPを取得しなくても『プラチナサービス』のメリットを得ることができるのです。

 

なお、『プラチナサービス』メンバーとなるPPに到達したのに、SFCカードの審査に落とされるとSFC会員にはなれません。
そのため、SFC修行をする前に、SFCカードに切り替え可能なゴールドカードを事前に取得しておくのがベターです(結構重要なポイントです!)。

 

詳細については以下の記事もご参照ください。

 

 

[blogcard url=https://daughter-2018-smileandlaugh.com/other012/]

 

 

ANA VISA ワイドゴールドカードが大改悪!

 

ポイント還元率低下と年会費の実質値上げが最大の改悪です。

 

 マイ・ペイすリボによるボーナスポイント付与が2022/8/10の請求分にて終了

 

2022年6月、なんの前触れもなく急遽、以下のようなメールが飛び込んできました。
まさに、令和の大改悪と言ってよいでしょう。

 

 

 

 

【大改悪①】
従来、「リボ手数料」が含まれる月のご請求には、通常ポイントに加え、ご利用金額200円(税込)あたり0.5%のポイントを還元しておりましたが、2022年8月10日(水)のご請求を以て終了し、新サービスに改定いたします。改定後は、条件を満たされた方に、年2回(6月・12月)500円相当のVポイントを還元いたします。
※初回のポイント還元は2022年12月を予定しております。以降毎年6月・12月実施予定です。

 

 

ANA VISA ワイドゴールドカードには、マイ・ペイすリボ(いわゆるリボ払い)という制度があります。
これを利用して、金利が1円でも発生すると、通常ポイント:200円=1ポイント(=ANAマイルには2マイルで交換可能)に加えて、ボーナスポイント:200円=1ポイント(=ANAマイルには0.6マイルで交換可能)となるボーナスポイントの付与特典がありました。
金利が1円でも発生すればよいので、1年に1回、支払残額を数百円だけにしておけば、このマイ・ペイすリボ利用時ボーナスポイント付与の特典・恩恵が受けられました。
しかし、このマイ・ペイすリボ利用時ボーナスポイント付与の特典が2022/8/10請求分で終了となります。

 

このボーナスポイントのおかげで、ANA VISA ワイドゴールドカードのマイル還元率は、1.3%と超高還元でした。
年会費もそれほど高くない(と言っても1万円はしますが)上に、還元率も高く、ANAマイラーの中では長年にわたり人気ナンバーを誇っていたクレジットカードでした。
しかし、2022年8月請求分以降は還元率が1%のみとなるので、他のANAカードと比較した際の強みが一気に減る事になります。

 

年間の利用額が500万円とすると、500万円×0.3%=15,000ポイント相当の損になります。
ANAの1マイル=2円で換算すると、約30,000円もの差となります。
年2回の500ポイントなんてもらってもスズメの涙にしかなりません。
今回の商品性改悪の中で、最も質の悪いものと言ってよいでしょう

 

 

 WEB明細利用時の年会費割引の廃止

 

 

【大改悪②】
従来、WEB明細をご利用いただき一定条件を満たした方に、年会費から1,100円(税込)を割引しておりましたが、2022年10月10日(月)以降の年会費分より、該当割引を廃止します。

 

 

これまで長年に渡り、紙の明細書ではなく、WEB明細を選択していると年会費1,100円の割引がありました。
このWEB明細利用時の年会費割引が廃止となります。

 

ただし、マイ・ペイすリボによる年会費割引(上述の通り、マイ・ペイすリボに設定のうえ、年1回以上リボ払い手数料の支払いがあれば、年会費が割引になる制度)は継続のようです。
なので、年会費の最安値はマイ・ペイすリボの年会費割引を利用した際の下記になります。

 

 

【これまで】
ワイドゴールドカード本会員:15,400円→割引後;10,450円(税込)(4,950円(税込)割引)【今後】
ワイドゴールドカード本会員:15,400円→割引後;11,550円(税込)(3,850円(税込)割引)

 

 

単純に1,100円年会費が上がったわけです。
世の中、紙媒体の電子化が叫ばれ、環境改善にも繋がり、企業にとってもコストメリットがあったわけですが、ユーザーにとってはデメリットでしかありません。
これならいっそ紙で明細を請求しようかな。

 

 

 機関紙定期購読の廃止

 

 

【大改悪③】
2022年9+10月号(8月送付分)を以て年間定期購読料の無料サービスを終了します。
すでに対象カードをお持ちで機関誌を購読いただいている方につきましては、2022年11+12月号(10月送付分)を以て無料サービスを終了します。
以降、有料購読(年間定期購読料:税込1,980円)をご希望の方は、末尾のお問い合わせ先までご連絡ください。

 

 

ANA VISA ワイドゴールドカードのユーザーは、これまで機関紙が定期的に発行され、郵送で送り届けられていました。
しかし、今後はこの郵送サービスが廃止となります。

 

実際のところ、僕も送られてくるたびにさーっとひとなめするくらいで、本腰入れて読んでいたわけではないので、これはあまり影響はありません。
他のSFCホルダーの方も、この機関紙を目当てに会員になっているという方は少ないと思うので、大きな影響はないでしょう。
ただ、せめて企業として、WEB閲覧可能にするくらいの対応はあってもよかったのではないかなと思います。

 

 

 旅行傷害保険が自動付帯から利用付帯に

 

 

【大改悪④】
「海外旅行傷害保険」「国内旅行傷害保険」はこれまで自動付帯となっておりましたが、2022年10月1日(土)以降出発のご旅行より旅行代金などをカード決済いただくことが必要となります。
※国内航空便遅延保険は利用付帯から改定はございません。
※国内航空傷害保険は自動付帯から改定はございません。

 

 

これは最近多くのゴールドカードで起こっている改悪ですが、カード付帯の海外旅行傷害保険の内容が自動付帯から利用付帯に変更になります。
ただカードを保有しているだけでは海外旅行傷害保険は利用できないということになってしまいました。

 

ANA VISA ワイドゴールドカードをメインカードとして利用している方にとってはそこまで大きな影響はないと思います。
実際、僕も旅行の決済は全てANA VISA ワイドゴールドカードを使っているので、自動付帯とほとんど変わりはありません。
ただ、他のカードをメインカードとしている方にとっては悲報ですね。
また、他の家族が旅行代金を決済した場合も保険が付帯されませんのでご注意ください。

 

 

現状取り得る選択肢

 

ひとまず、退会申請しましょう。

 

 退会申請すると1年間、年会費が無料に

 

ということで、令和の大改悪が発動してしまいます。
カードの解約やダウングレード、アップグレード、乗り換えなど、色々な選択肢がありますが、とりあえずはWEB上で退会の申請をしましょう。
1年間限定だと思われますが、年会費が無料になるオファーを受け取れる可能性が高いです。

 

 

 

 

まず、トップページから上のタブで『変更お手続き』⇒『カードの退会(解約)』を選択します。

 

 

 

 

続いて、『三井住友カードおよび提携カード』を選択します。

 

 

 

 

退会の理由を聞かれますので、『年会費がかかる』を選択します。
(たぶん、その他の理由を選んでも問題ないと思います。)

 

 

 

 

すると、『特別なご案内』という名目で、1年間のカード年会費が無料になるオファーがきます。
『年会費無料で継続する』のオレンジボタンをクリックしましょう。

 

 

 

 

これで1年間無料になりました。
お疲れ様でした。

 

 

 しかし、その後は?

 

ということで、ANA VISA ワイドゴールドカードが大改悪という悲報がありました。
僕もかれこれ10年以上という長年に渡り利用してきたカードです。
メインカードとして毎日活躍し、ポイント還元率も1.3%と高かったので(以前はもっと高く1.8%ほどあったりもしました)利用する機会もけっこうあったのですが、1%にまで落ちてしまうと他のゴールドカードや、言ってしまえば楽天カード等とも代わり映えがしなくなります。
とは言うものの、一般カードの年会費も相応に高い(マイ・ペイすリボの割引利用後で、10,202円)ので、ダウングレードして得られるメリットも少ないです。

 

いっそ、ANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカードにするというのも選択肢の一つではあります。
ポイント還元率が1.5%と高めに設定されているので、年間の利用額がかなり高い人にとっては元を取れる可能性はあります。
ただ、年会費が88,000円と高額なので、ANA VISA ワイドゴールドカードの年会費との差額約77,000円分を埋められないと経済的にはマッチしません。
77,000円分=77,000ポイント分というと、約1,500万円相当になります。

 

ダイナースやアメックスにすると、ポイント還元率は1%のままで年会費が30,000円ほどに上がります。
もちろん、それによって得られるメリット、例えばコンシェルジュサービスなどはありますが、VISAに比べると世界的にも日本国内でも使えるお店が限られるのがデメリットです。

 

皆さんも、とりあえずは一度退会手続きによる年会費1年分無料のオファーを受け取り、次の一手を考えましょう。
僕は、ロレックスの購入も考えると利用限度額で300万円超を目指せるANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカードに乗り換えるのも手かなと思っています。
ただ、やはり年会費が高いので、大改悪といっても相対的にやや魅力的なANA VISA ワイドゴールドカードのままにするかもしれません。

 

 

最新情報をチェックしよう!