ロレックス三越銀座とGINZA SIXレキシアが2023年3月末で閉店に…今後の銀座界隈の行方は?

  • 2024年3月11日
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銀座界隈のロレックスをマラソンしているひと『GINZA SIXと銀座三越のロレックス正規店が閉店すると耳にしました。今までは3店舗マラソンしていたのに、今後は並木通りしかいけなくなってしまうのでしょうか。これから銀座界隈がどうなっていくのかを知りたいです。』

 

百貨店テナントから路面店にシフトしてくのでしょうね。

 

銀座界隈の光景は変わっていくと思われます

 

長年のランナーにとっては哀愁漂う春となります。

 

 GINZA SIXレキシアと銀座三越が閉店

 

2023年3月1日に、ロレックスGINZA SIXレキシア店と銀座三越店が3月末で閉店すると発表されました。
たまたま当日に同店を訪れていたのですが、店内にその旨のお知らせが掲載されていて、非常に驚きました。
3月1日付で以下の通りニュースリリースがホームページ上に掲載されていました。

 

 

札幌・新潟・日本橋・高松・福岡 | 三越伊勢丹 | ロレックス正規品販売店

札幌・新潟・日本橋・高松・福岡の三越伊勢丹は、世界に広がる正規品販売店のひとつとして、ロレックス ウォッチの販売を担うと…

 

 

 

 

両方の店舗とも、ホッタ系列のお店となります。
『系列』については、こちらの記事をご参照ください。
簡単に説明すると、ロレックスは販売を『正規代理店』に委託しており、日本国内における正規代理店は5つの卸会社に限定されています。
各卸会社はいくつかの店舗戦略を持っており、例えばホッタの場合は三越伊勢丹店内にテナントとして入る展開と、レキシアと呼ばれる独立路面店の展開をしています。

 

 

 GINZA SIXについて

 

GINZA SIXレキシア店は、GINZA SIXが開店した2017年4月から営業していました。
もともと銀座6丁目には松坂屋が陣取っていたのですが、再開発によってGINZA SIXに鞍替え。
GINZA SIXのオープンに合わせて、ロレックスのレキシア店が1階に併設されることになりました。
2023年3月末で営業終了となりますので、満6年で歴史を閉じることになります。

 

GINZA SIXはもともと外国人観光客、インバウンド向けの商業施設として設営されたという認識です。
世界的な知名度を誇るロレックスが同施設内にレキシアを展開するのは違和感のない方向性だったと思います。
しかし、コロナも契機にロレックスの人気が爆発的になってしまい、インバウンドも含めた多種多様な客が行列をなしてしまい、いわゆるハイブランドの体をなさなくなってしまったような気がします。
僕も何度も足を運んだ同店ですが、スタッフの方の数よりも客数の方が多いことも多々あり、なかなかスタッフの方を捕まえられない場面も多かったように思います。

 

Googleマップの評価を、店舗の足跡としてここに記しておきたいと思います。
本当に、散々な書き振りです(笑)

 

 

クチコミ256件、平均3.4点

『接客に当たり外れがあります。今までは在庫確認としていただける方が在籍しておりましたが、ここ最近は入荷が非常に限られておりまして…とか、月に数本しか入らなくて…と言った反応が多いです。在庫の有無を聞いているのに全く質問に回答しておらず、入荷情報を伝えてくるのみ。在庫は?と再度問うと、確認もせずありませんと。他の方はキチンと接客して在庫確認されたり、販売している方もいるのに外見で判断するのは企業としての信頼を損ねると理解した方が良いです』

『良い担当に恵まれました。昨今店員の批判したくなる方もいらっしゃるので伏せますが、私には有れば出すから是非来てくださいと仰ってくれて、時間は掛かりましたが納得のモデル買えました。 担当によると思いますが、親切丁寧で熱意のある店員さんに対応して頂いて感謝です。』

『さすがレキシアです。 ここではまだ買えていないですが、接客、提案、雰囲気どれをとっても最高です。 最近は外国人の方も増えなかなか購入が難しいですが、希望モデルを手に入れたい方はここは外せない1店舗だと思います。 いつかここで購入できることを信じて通い続けたいと思います。』

『何度も何度も足を運ばせ、ロボットのように在庫がないと連呼。タイミングという謎の店員主導の販売スタイルではなく、在庫が無いと言うなら全額前払いの予約制にしたらいいのでは? ロレックスの時計がタフで高品質なのは分かるから一本使っていますが、昨今の販売スタイルが嫌で今使っている時計が嫌いになってきました。』

『本日来店した際に入り口の警備の方からの非常に不愉快な対応を経験しました。 あまりこのような事を書きたくはない物ですが、改善を願いたく共有をさせていただきます。 本日来店の際に、店内にはお客様は1人もおらず、目の前で男女ペアが入店をして行き、そのすぐ後を続き入店しようと思いました。 しかしながら、入り口前ですぐ様、手を出され今は入れませんと一言。 理由もなく入店を拒否されたように感じられるような止められ方をされ、非常に不愉快でした。 結局入店をせずに、今後もロレックスブティックには行かないでおこうという気持ちになってしまいました。 ロレックスさんは以前より入店制限をされているのは存じ上げてはいましたが、少なくとも店内に客2名のみでの入店制限は必要なのでしょうか? 感じの良い物ではなく、ブランドのイメージも非常に良くない印象になってしまいました。 客1人だけの意見ではあるので、勝手にブランドへの想いが変わるのは気にされる部分ではあると思いますが、今後ロレックスを夢の所有物と考える方や、新たなに時計の世界へ乗り入れようとしている方の為にも、まずは入りの部分で悪い印象を持ってもらいたくないと腕時計好きとして思いました。 改善を期待しております。』

『無愛想な女性店員に在庫確認した所「メンズもレディースも販売できるものは1本もありません」「入荷は不定期ですので!!」と被せるように怒られましたw ここの店舗に限らず店員ガチャ外すとしばらく嫌な気分を引きずる事になるのでこれから行く人は気を付けてください。』

 

 

 三越銀座について

 

2015年に銀座三越の2階にロレックスの正規店をオープンしました。
当時は三越と伊勢丹は別々の企業で、銀座三越というとフラッグシップ店舗なイメージがありますが、意外にも三越店内にロレックス正規店をオープンしたのは日本橋の2011年が最初で、2014年の札幌・名古屋栄に次いで3番目になるかと思います。
銀座三越の新館2階に陣取っていたのですが、結構売り場面積が狭かったと記憶しています。

 

恐らくバックヤードも含めた店舗運営の関係もあったのでしょう、2020年7月にリニューアルオープンして、4階に移転しました。
銀座三越のウォッチフロア全体が移転した形になっていて、オメガやパネライ等も同時期に移転しています。
今では新館2階がネックレス等の宝飾系となっていますね。

 

僕個人としては、ラフな格好で地下にお弁当等を買いに行ったついでに立ち寄れる正規店で、唯一無二の店舗でした。
なくなってしまうのは寂しい限りですが、時代の流れもありますし仕方ありません。
こちらについても、Googleマップの評価を、店舗の足跡としてここに記しておきたいと思います。
本当に、散々な書き振りです(笑)

 

 

クチコミ123件、平均2.7点

『こちらのレビューを見て行くのを躊躇っていましたが、近くに行く事があったので足を運んでみました。タイミングが良かったのか並びもなくスムーズに入店ができ、声を掛けてきた店員の方に希望モデルを伝えるとしっかりと話を聞いて頂けました。残念ながら希望モデルは案内してもらう事はできませんでしたが、今まで候補になかったモデルを提案して頂けたりととても楽しい時間が過ごせました。また近くに行った際は希望モデルがなくとも訪問したいと思える店舗です。』

『先日これ見よがしに、時計を売っていましたが売ればいいという訳では無いと思います。 接客態度に問題があるという口コミです。 お客様を歓迎してくれない様な接客に、銀座三越に入るのも嫌な気持ちになりました… どうしても欲しいモデルがあり1年近く色々なロレックスさんにお伺いしています。 東京、大阪、京都、名古屋、仙台と 色々な店舗の中で二度と行きたくない店舗だなと感じました。 今、どうしても時計の数自体が少なく品薄状態なことは致し方のないことですが 遠方から楽しみに来店されるお客様も数多く存在します。やはり、高いお買い物ではあるので気持ちよく購入したいと思うのは当然かなと思います。 ロレックスをお探し方々の参考になれば嬉しいです。 接客の見直しに繋がっくれる事も願っています。』

『高級店でこんな接客をするのかとかなり衝撃的でした。 愛想もなく会話さえもできず、商品の説明もしてくれない。こちらから質問しても適当な回答で本当に不快でした。』

『三越には父親の代からお世話になっている外商がいますが、普通に彼女と来店しました。ROLEXの店員様に馬鹿にされないようポルトキーゼを着用しましたが、在庫はない、の一点張り。高級腕時計を着用し彼女までいるのに転売屋に見えたのでしょうか。店員様の頑なな姿勢に彼女も苦笑いでした。その日に外商さんに電話したら、後日GMTを持ってきてくれました。非常に不快な接客でした。金輪際ROLEXは買いません。』

『どうせダメだと思いつつ行ってみましたが、まぁひどい対応でした。この店大丈夫?といった印象です。お金を出してくれる人にはへこへこするんでしょうが。 「在庫のあるものから選ばせていただきたい」と申し上げるも「在庫はありません」の一点張り。「売るものは何もないんですね?」と聞くも「その通りです」とのこと。目の前で商談してるやないかい!』

『ロレックスの高級店とは思えないくらいの店員態度の悪さ!!入口に立っている女性も中にいた男性も無愛想で偉そうな感じ…。男性店員は笑顔も挨拶もなし。接客してくれたのは台湾?香港?の男性店員でしたが、まだ聞いたことには返答してくれました。他の店員の態度は見てて不愉快でした。店内はガラガラなのにあれだけ店員の数いらないでしょ。』

 

 

 店舗戦略を占う

 

さて、これまで銀座界隈には3つのロレックス正規代理店が存在しました。
並木通りレキシア店、GINZA SIXレキシア店、銀座三越店の3店舗です。

 

 

・並木通りレキシア店:ホッタ系列
・GINZA SIXレキシア店:ホッタ系列
・銀座三越店:ホッタ系列

 

 

いずれもホッタ系列であり、同一区域内に同じ系列の別店舗が3つも存在するというのは、おそらく国内でほかに例がないものと思います。
日本橋界隈も3店舗ありますが、こちらは全て別系列となっています。

 

 

・高島屋ウォッチメゾン店:日新堂系列
・大丸東京店:グロリアス系列
・日本橋三越店:ホッタ系列

 

 

銀座界隈に3つの店舗を用意していても、結局は同じ系列内での食い合いになってしまいます。
ロレックス正規代理店を梯子したい方にとってはプラスの面もあったと思いますが、店舗運営のマーケティング上は非効率な面も否めません。

 

また、銀座三越やGINZA SIXの場合、百貨店に対するブランドフィーの支払いや、決済手段やポイント施策などの制約も大きいものと推察します。
『ロレックス』というブランド名だけで十分に売り切れる商品であるため、別に『三越』や『GINZA SIX』のような看板を使って集客する必要性に乏しい面もあるのでしょう。

 

以上のように、コスト面や同一区域における効率化、店舗運営の柔軟化などが背景にあるものと考えられます。
ロレックスもホッタも上場会社ではないので、情報が公にならないことが多く、想像の域を出ませんが、現在の環境を踏まえるとそのような推察がなされます。

 

 

 今後の銀座界隈の行方は?

 

さて、今後の銀座界隈のロレックスについて考察したいと思います。
まず、当然の事実となりますが、2023年4月からは銀座界隈のロレックスは並木通りレキシア店のみとなります。
今まで3店舗で捌いていた客数を1店舗で抱えるのは、かなり無理があるように思います。
一方で、どのみち3店舗の客層は多くの部分で重なっていた、つまり同じ客が3店舗をくるくる巡回していた面もあるように思っており(僕もその一人)、並木通りレキシア店飲みとなってもトータルの客数はそこまで増えないのではないか、とも思います。

 

とはいえ、やはり1店舗のみとなると客足が並木通りに集中してしまうのは事実。
並木通りは他の2店舗と異なり、店の外で列を作る必要があり、隣の路面店や通行に支障をきたすことは避けなければなりません。
昨今の銀座・有楽町を見てみると、インバウンド需要も含め大量の観光客などが足を運んでおり、1店舗のみで全てを吸収しようというのは少し無理がある気がします。

 

新宿伊勢丹のロレックスが閉店になった際、その2週間後に新宿レキシア店がオープンしたという事実があります。
今回も、銀座2店舗閉鎖の直後に、同じ界隈で新店舗がオープンする可能性は十分にあるように思います。
仮に新店舗をオープンするとすれば、並木通りレキシア店とは少しロケーションを散らすでしょうから、新橋寄りではなく京橋寄り、つまり銀座1丁目〜4丁目がターゲットになるかと思います。
銀座を闊歩していると、明らかにそれらしきビルが開発途中なのを拝見しまして、おそらくここなのでしょうね。
布で覆ってますが、王冠マークが浮き出てしまっています(笑)

 

 

 

 

また別の視点として、他系列が銀座に新店舗をオープンすることもありうるかと考えます。
集客を地名度に優れる日本一のショッピング街に店舗を出したいというのはどの系列も同じでしょうからね。
ホッタが2店舗閉鎖するならうちが出すか、といった具合か、あるいはロレックス側から打診があるかもしれません。
こちらの場合、店舗閉鎖の情報公表後に動くことになると思われるため、流石に2店舗閉鎖の直後に新店舗、というわけにはいかないと思います。

 

また、外国人観光客が正規店に訪れる機会は確実に減ることが想定されます。
相対的に、外国人観光客は銀座界隈の平行店に足を運ぶ機会が増えるのではないでしょうか。
昨今の円安と消費税還付のお得さを考えれば、平行店の売上高に寄与する可能性はありうると思っており、結果としてセカンダリーのプライスが少し上昇局面に転じるきっかけになるかもしれません。

 

いずれにしても、今後の展開が楽しみではあります。
個人的には馴染み深い2店舗の閉鎖は悲しい面もありますが、スタッフの方々とは別の機会でお目にかかることもあるでしょう。

 

 

note(ノート)

※ブログで無料公開している内容と重複する箇所も多くありますので、その点だけお含みおきください。本記事では個別店舗を特定し…

 

 

 

 

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