3度目の緊急事態宣言を受けて思うこと【思ったことをツラツラと書き連ねるシリーズ】

  • 2021年4月28日
  • 2023年10月25日
  • Banker
 

こんにちは。

 

2021年4月下旬、東京都に3度目となる緊急事態宣言が発令されました。
映画館などの娯楽施設、酒類を提供する飲食店には休業要請。
スポーツ等の大規模イベントは無観客開催の要請。
他県への越境の自粛要請、その他。

 

ストレスの感じ方や程度は人それぞれでしょう(個人的にはめちゃくちゃストレス・・・)。
銀行員の目線で今の状況を見てみると、政治家や政策が悪いと一言では言えないと思っています。
この状況を作り出した諸悪の根源は、マスコミと国民ではないかと思います。

 

3度目の緊急事態宣言を、銀行員の視点で見る

 

 銀行員の業務中の観点

 

こちらの記事でも説明したように、銀行員の仕事はある程度在宅化されました。
家にいても仕事はできます。
多少体調が悪くても仕事はできます(極論、コロナに罹ってもできる)。
子供の面倒を見ながらでも仕事はできます。

 

 

銀行員パパブログ

  銀行に就職を考えている人『コロナで在宅勤務が一般的になってると聞くけど、銀行員は実際のところどうなんでしょうか。仕事…

 

 

これって、『働き方改革』とか『通勤時間なくて羨ましい』とかプラスの意味で取られる面があります。
もちろんそれ自体は否定しません。
が、銀行員にとってというよりも会社にとって都合の良い仕組みな気がしています。
つまり、在宅推進を求める政府や世間の声にこたえつつ、収益目標は達成するために銀行員がいつでもどこでも働けるようにしている、と捉えることもできます。

 

 

 銀行員のプライベートの観点

 

銀行員は、『社会的基盤維持のための業務遂行者』と、しちめんどくさい肩書が与えられています。
この肩書があると給料が上がるのであればいいんですが、残念ながらそうではなく。
要するに、『プライベートでも節度ある行動をとりなさい』と言われています。

 

なので、仕事終わりに友人とリアル飲み会は禁止です。
休日もリアル飲み会は禁止です。
大規模イベントへの参加なども禁止です。
もちろん、銀行によって多少の差はあるとは思いますが・・・

 

これがなかなかストレスになったりもします。
『平日は今まで通り働け、収益目標も変わらん、でも休日は家にいろ』ですからね。
もともとインドア派な方は特に痛くも痒くもないのでしょうけど、普段から外で外食や飲み会が好きな銀行員にとっては苦痛以外の何物でもありません。
ストレス解消の手法の多くを潰されてしまっているからです。

 

 

 街中を見ていて思うこと

 

街中を歩いていると、普通にマスクもせずに複数人で飲み会している光景を目にします。
間仕切りやアクリル板も無しに、です。
緊急事態宣言下でなければ自粛要請もされてないから良いのかもしれませんが、その間も銀行員は飲み会禁止が言い渡されています。

 

カフェやレストランでも友人などと飲み食いしている光景をよく目にします。
アルコールがあると話し声も大きくなり、飛沫感染の可能性が高まるから、飲み屋以外なら良いという感覚もわからなくはありません。
ただ、銀行員はそうした会食も原則禁じられており、世間一般との感覚の差を感じることが多いです。

 

結局、ほぼ全ての人が同レベルで気を付けなければ感染を絶つことはできないのですが、このあたりに個人格差が多く残っていることが問題なのでしょう。
別に飲食してても、一人飯や、複数人でも会話するときはマスクするなど徹底していれば、感染はかなり防げるはずです。
そういう努力が、銀行員にはプライベートでも強く求められており、多くの銀行員が実行しているということなのだと思います。

 

 

 ニュースを見ていて思うこと

 

マスコミのニュースの仕方には辟易します。
緊急事態宣言が出ると、『飲食店に補償が無い』『経済損失が甚大だ』。
緊急事態宣言は解除されると、『また感染者が増えた』『解除は不適当だ』。
その場その場で逆張りの主張ばかりしています。
しかも、コメンテーターが一方的に言うのではなく、街中の『自分に都合のいい』コメントだけを抜き取って放送しているわけです。

 

何かあるとすぐに政府与党の責任にします。
揚げ足取りはお手の物。
野党からの批判や与党への追及を全面に押し出す。
政府与党のやり方がすべて善とは全く思いませんが、そこまで言うなら自分でやってみろと思います。

 

 

 政府・官僚を見ていて思うこと

 

日本社会は、責任を不明確にする文化が根強いように思います。
責任を取りたくないから、上っ面のいい言葉を並べがちだし、組織や意思決定プロセス、権限を複雑化しがちです。
政府や官僚が『こうしたい』『こうすべき』と思っても、即座に意思決定できる『高速道路』みたいな仕組みがないのだと思います。

 

すぐに意思決定できる仕組みを作ればよいのですが、そうすると今度は『独裁政治だ』と野党・マスコミが罵る姿が目に浮かびます。
だからすぐに意思決定できる仕組みが複雑化されている負のレガシーに縛られているわけです。

 

政治家や官僚は基本的に減点方式で採点される職業だと思います。
何かマイナスのことが起きると、すぐにマスコミに事を荒立てられ、面白おかしく記事にされます。
こうした文化が戦後70年超、ずっと続いてきました。

 

確かに言論の自由は認められるべきです。
ただ、ここまで罵詈雑言を浴びせられ、旨味もない職業になってしまった今、本当に優秀な若手が政治家や官僚になろうと志すでしょうか。
どうせ官僚になっても、長時間残業、ミスればマスコミに記事にされ、接待や給与、幹部ポストの旨味はすでになく、こんな仕事に就こうと思いません。
マスコミが批評ばかりすることによって政治家や官僚の地位が落ち、地位が落ちるから意欲をもって勤めようと志すものが減り、結果として政治家や官僚の質が落ちる・・・を繰り返す悪循環に陥っているように思います。
文句ばかり言うのではなく、良いところは褒め、自分のほうができると思うなら自分が行動する、そんな国民性が醸成されない限り、この悪循環から抜け出すのは難しいように思います。

 

 

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