みずほ銀行から経済的自由・FIRE紹介メール【遂に銀行もFIREを薦めてくる時代になりました】

  • 2021年12月14日
  • 2023年11月7日
  • FIRE
 
みずほ銀行『投資による収入をベースとして経済的に自立し、早期リタイアをめざす「FIRE(ファイア)」。そのFIREの一種であり、より現実的なリタイアのかたちとして自分の好きな副業をしながら経済的自立を実践する「サイドFIRE」についても紹介します。』

 

みずほ銀行から信じられないメールが送られてきました。

 

みずほ銀行からFIRE紹介メールが!

 

遂にFIREが市民権を得始めました。

 

 本記事の内容

 

・みずほ銀行からきたメールのご紹介
・銀行員である僕の目指す未来像

 

僕は現役の銀行員です。
妻も現役の銀行員で、高収入×共働きの強みを生かして、FIRE(=Financial Indipendent, Retire Early)達成を目指しています。

 

FIREという概念はまだ日本では市民権を得ているとまでは言えないと思います
戦後、終身雇用制が当たり前に染み付いている日本人にとって、『定年まで一つの企業に勤めあげること』が共通認識として根付いており、転職すらも一般的ではないように感じます。
実際、メガバンクからメガバンクに転職した僕の目から見ても、銀行員で転職する人の数はそう多くありません。
なんだかんだいっても給与水準は高いし、雇用の安全性や将来の安心感があるからです。
転職するにも体力が必要だし、ひょっとしたら後悔するかもしれない…
そんな想いも頭をよぎるからかもしれませんね。

 

しかし、近年徐々に転職やFIREという考え方が認知され始めているように思います。
SPAなどの大衆向け雑誌や、夕方から放送されるテレビ番組でも特集を組まれることが見受けられます。
そして遂に、『お堅い企業』として名高いメガバンクから、サイドFIREの紹介メールが飛んできました。
最初にメールを見たときは目を疑いました。
まさか銀行からFIREを紹介される日が来るとは…

 

恐らく、みずほ銀行の狙いは、貯蓄から投資に金を流すという目的のもと、FIREをするためには一定のリスクをとって投資信託などで資産運用する必要がありますよ、と催促する意図もあるものと思います。
しかし、銀行口座を持っている老若男女に対してこうしたメールが飛んでくるというのはびっくりしました。
時代は少しづつ、遅ればせながらも欧米の考え方に追いつきつつあるんだあと実感しました。

 

本記事では、みずほ銀行から送信されたサイドFIREに関するメールのご紹介と、銀行員である僕自身の描く未来像・考え方を述べたいと思います。
FIREを目指す方、興味を持っている方の参考になれば幸いです。

 

 

みずほ銀行からきたメールのご紹介

 

サイドFIREは非現実的ではない、というメールでした。

 

 FIREとは

 

みずほ銀行からきたメールは下図のようなものでした。
『楽しみながら未来を想像し、想像した未来を実現するための「きっかけ」を提供していきます。』というお題目を掲げた、未来想像WEBマガジンというコラムの一つにFIREが掲載されました。

 

 

 

 

URLのリンクは以下の通りです。

 

 

未来想像WEBマガジン - 未来へのヒントが見つかるウェブメディア

「未来想像WEBマガジン」は、世の中の変化をはじめ、ライフスタイル、トレンド、お金のことなど、未来に関する様々…

 

 

まず、FIREについての概念が簡単に説明されています。

 

 

そもそもFIREとは「Financial Independence(経済的自立)」と「Retire Early(早期退職)」の頭文字を組み合わせた言葉です。「早期リタイアしてお金のために働く人生から自分を解放する」という概念を指します。FIREを実践する人は、リタイア後の生活費を補えるような貯蓄(投資元本)を確保したうえで、資産運用による収益を得ながら経済的自立をめざします。

 

 

完全FIREだと多額の資金が必要になるのはいうまでもありません。
みずほ銀行のメールでは、より資金量が少なくて済む、より実践的な『サイドFIRE』であれば実現の可能性が高いと述べられています。

 

 

FIRE発祥の地といわれる米国では、FIRE開始時の資産額の目安を「年間生活費の25倍」と設定しています。これは、年間支出の25倍の資産を築けば年利4パーセントの投資収益によって生活費を補えるという、FIREコミュニティ内では主流となっている金融理論に基づき、導き出されています。サイドFIREの場合、投資収益だけでなく、副業の収入でも生活費の一部を補うことがで切るため、投資元本として必要な金額は自然と下がります。

 

 

やはりここでも『4%ルール』=『25倍ルール』が紹介されています。
ただし、これはFIRE発祥の地、米国の場合に当てはまる数字であり、日本の場合には数字の再考が必要だということも注釈されています。

 

 

 サイドFIRE達成のモデルケース

 

 

年間300万円が生活費として必要である場合、投資収益だけで生活するFIREを実現するためには7,500万円の投資元本が必要になります。例えば、あなたが配当利回り4パーセントの株式を7,500万円分持っていたとしましょう。配当利回りは4パーセントなので、年間300万円の配当金を得られるという計算です。

 

 

これが完全FIRE理論です。
年間の支出額が300万円に収まり、かつ税引き後で4%の配当率を生み出す株式投資が可能である前提で、このロジックは成り立ちます。
大元のFIREのロジックでは、配当を生み出さなくても株価そのものの成長率を加味すれば元本を4%取り崩していっても生涯を生存し得るという研究結果も出ていますが、話がややこしくなるからかそこまでは触れられていません。

 

 

例えば副業などで年間120万円以上を稼ぐことができれば(月10万円以上)、年間300万円の生活費が必要な場合、残り180万円/年となります。FIRE開始時の資産額の目安である生活費の25倍が投資元本として必要だとすると、4,500万円(180万円×25)の貯蓄を確保できれば、投資収益が年間180万円得られサイドFIREを実現できるというわけです。

 

 

副業で年間120万円稼いだ場合、所得税と住民税がかかるため、実質的な手取り額はより少ない水準になりますから、税引き後ベースで120万円稼ぐというのが正確なところになります。
しかし、年収120万円の場合の所得税率は5%と低水準なので、さほど気にする必要はないかもしれません。

 

仮に年間の支出額が300万円で、かつ税引き後4%の配当を生み出す株式投資ができれば、確かに4,500万円分の投資ができればサイドFIREは達成されます。
少し難癖をつけるとすれば、4,500万円全てを投資に突っ込むと手元流動制が0になってしまい現実的ではないため、せいぜい4,500万円+500万円=5,000万円ほどの資産を準備し、そのうち4,500万円を株式投資に回す、といったあたりが落とし所でしょう。

 

 

さらに副業などを通じて、年間で180万円以上の収入を得られれば(月15万円以上)、残りの生活費は120万円となり、3,000万円(120万円×25)の投資元本があれば実現できます。稼ぐだけではなく、都市部から郊外や地方に居住地を変えて年間生活費を大胆に削減できれば、よりサイドFIREの実現に近づきそうです。

 

 

年間の支出額をいかに減らすか、それによって必要な資金も低減する旨にも言及されています。
地方住まいを幸福と捉えるか否かは人によって分かれるところでしょう。
FIREは目的ではなく幸福な人生を送るための手段の一つ、という大前提を念頭に置かねばなりません。

 

 

 サイドFIREにはデメリットもある

 

 

デメリット1:働けなくなると投資収益だけでは暮らせない
デメリット2:暴落によって資産が大きく減る可能性も

 

 

サイドFIREのデメリットとして、上記の2つが挙げられています。
1つ目は、何等かの事情で働けなくなってしまった場合に、投資元本を取り崩さなければならないというリスク。
2つ目は、投資元本そのものの時価変動リスクです。

 

仮に配当金の利回り4%を確保したとすると、完全FIREならば1つ目のリスクは回避できます。
しかし、一部を働くことで賄うスキームを想定すると、病気等に対するリスクヘッジは必要不可欠です。
一方で、配当金の利回り4%を確保できるのであれば、2つ目のリスクは完全に回避可能です。
時価がブレようがなんだろうが、毎月の不労所得は一定額を(基本的に)維持できるから、気にする必要はありません。

 

 

 FIREは仕事を辞めることが一番の目的ではない

 

 

FIREにおいて大切なポイントは、あくまでも仕事を辞めることが一番の目標ではないことです。お金のために働く必要がなくなったとき「人生の時間を何に使いたいのか?」、そこに明確な目的意識がないと、FIREの実現は難しいといえます。仮に実現したとしても、その後の膨大な時間を無駄に過ごしてしまうかもしれません。

 

これが先ほど述べた、目的と手段の違いです。
FIREを達成するために支出を削りに削って、地方郊外に移り住み、暮らしにくい住環境に身を置くのは本末転倒です。
FIREはあくまでも手段であって、その後に何をしたいと思うのか、どういう暮らしを幸せと感じるのか、は重要なテーマだと思います。
逆に、FIRE出来る状態になることで精神的に安定し、今の仕事がやりがいを持つ可能性だってあると僕は思っています。

 

 

銀行員である僕の目指す未来像

 

理論と実践は常に異なるものです。

 

 地方移転はあり得ない

 

僕の場合、日本橋・銀座が徒歩圏の土地に家を購入しました。
この立地が気に入っているし、住みやすい環境だと感じています。
子供もいるので、転校による影響や周りの学力を加味しても、やはり地方移転はあり得ない選択肢となります。
目的と手段と述べた通り、FIREすること自体が目的ではないので、子供のためにも今の住環境は維持し続けることが大前提となります。

 

その意味で、家の住宅ローン月額10万円強(妻も同額のローンを組んでいます)については支払い続ける想定で計画を組む必要があります。
確かに地方に移住すれば住宅にかかるコストが安く済むとは思いますが、それは選択しません。
妻の実家との距離等も踏まえても、やはり今の家に住み続けることを前提として考えています。

 

この点、独身や子供のいらっしゃらないご夫婦の場合は選択肢が増えることでしょう。
特に独身の場合は、実家に住み続けるという選択肢もありますので、その場合は住居にかかるコストがまるまる浮くため、FIREの現実性が高まります。
一方で、独身であることがその人にとって『幸せ』かどうかはまた別の問題です。
結婚して子供を持ち、それでいながらFIREをするのは現実味が薄らいでしまいますが、両立を図ることは難しく、どちらにどれだけの比重を置くかは人それぞれの価値観と言えるでしょう。

 

 

 支出を削りすぎることはしない

 

FIREする上で重要な数字になるのが、FIRE後の毎月の支出額です。
毎月の支出額が少なくなればなるほど、FIREに必要な資産額は目に見えて減少していき、FIRE達成の現実性が増してきます。
支出額が増える=幸せ、とは限りませんが、僕は支出額をあまり削りすぎる想定はしていません。

 

理由の1つ目は、保守的に計算する必要があるということです。
人生の中では突飛な出来事による想定外の支出が付き物です。
冠婚葬祭や思わぬケガや病気、家財の買い替え等、様々なものが含まれます。

 

理由の2つ目は、子供の学費です。
子供が私立の医学部に行きたいと言った瞬間、支出額を大きく見直さざるを得ません。
私立医学部は突出していますが、そうでなくても育児にはお金が必要。
子供の成りたいを叶える体制だけは万全を期したいと思っています。

 

3つ目として、何よりも食事や趣味等に多少のお金はかけ続けたいという自分の欲求です。
僕は一人や家族で外食をすることも少なくないですし、テニススクールに通ってエンジョイしています。
こうした、自分の『幸福度』に繋がる支出は、出来るだけ減らしたくはないと考えています。
まさに何回も述べている、目的と手段をはき違えてはいけないという話であり、FIRE後も今と同じようにコストをかけて人生を楽しんでいきたいと思っています。
そのために、FIRE達成に必要な資産額は大きなものとなりますが、やむを得ないものだと思いますし、大きな目標であっても銀行員の給料と複利による運用、副業等による収入の確保によって達成ができると信じています。

 

 

 サイドFIREとは言うものの

 

『サイドFIREなら資産額が少なくても大丈夫!』と言いますが、僕は正直懐疑的です。
趣味をお金に換えることができる人なら、かつその額が十分な水準ならば良いと思うのですが、僕にはそうした特技がありません。
コンビニのバイトでいくばくのお金を稼ぐというのもありかもしれません。
しかし、銀行員の今と比べてやりがいや嬉しさ、達成感の無い仕事で一定の時間を束縛されるのは苦痛になり得ると思うのです。

 

確かにコンビニのバイトは楽でしょう。
でも、時給換算すると割安になるし、そもそも単純作業の繰り返しです。
それでいて、平日の朝から夕方まで時間をとられてしまうことになります。
それなら時給換算でずっと割の良い、今の銀行員のほうがマシだと考えてしまう自分がいるような気がしています。

 

趣味をお金に換えられる『何か』を見つけるか、いっそのこと不労所得のみでFIREを達成するか、僕の場合はこの二者択一だと考えます。
前者が見つかれば人生がより豊かなものになると思いますが、後者であってもやりたいことは山ほどあるので後悔はないと思っています。
皆さんも、サイドFIREとは言いつつも、その『サイド』ビジネスに従事する自分の姿をよくイメージすることをオススメします。

 

 

 

 

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