30代銀行員が高収入と不労所得で「サイドFIRE」を達成する実録【連載第29回】

  • 2023年1月7日
  • 2023年10月18日
  • FIRE
 
現役銀行員の僕『2022年12月は、日銀がまさかまさかの政策金利引き上げを発表し、マーケットの金利は軒並み上昇し株安の展開となりました。米国金利が相対的に低くなったことから、1ドル=130円前後まで円高となり、米国ETFを主体とする僕のポートフォリオは激減となりました。ただ、ボーナスや駐車場代、年末調整による還付金で目標としていた6,000万円近辺まで近づきました。そして、いよいよサイドFIREに向けて本格始動です…!』

 

近況報告。

 

現役銀行員がアーリーリタイアを目指します

 

現役銀行員が高い給与水準を武器にFIREを目指す企画、第29回です。

 

これらの記事でも書いた通り、我が家の世帯年収はかなり高く、貯蓄も随分積みげてきました。
これもひとえに給与水準の高い銀行員勤めと、ある程度の倹約生活をコツコツと積み重ねてきた結果です。
ダブルインカム×高収入×倹約⇒資産残高拡大⇒FIREという方式ですね。

 

 

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2022年の目標は、年末で総資産6,000万円です。
2021年末対比で+1,000万円なので、月あたり約80万円純増と結構高いハードルですが頑張ろうと思います。

 

 

今月の状況

 

収支のフローと、バランスシートの断面です。

 

 収支

 

前月=2022年11月末時点では以下の通りの状況でした。

 

 

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  現役銀行員の僕『2022年11月は、米国の株安が進行し、それにつられてロレックスの価格も大きく下落する局面となりまし…

 

 

2022年12月の収支は以下の通りです。

 

 

 

 

2022年12月の総収入は約275万円でした。
賞与、給与、年末調整による還付金、駐車場代収入、色々重なってかなりの金額になりました。
やはり銀行員の給与水準は高く、これこそFIREの原動力・推進力の中心です。

 

 

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ちなみに、上記のピクチャはマネーフォワードというアプリのスクショなのですが、ETFの配当金や投資信託の売買による利益は収入にカウントされません。
配当金と投資信託譲渡利益も含めると、総収入は以下の通りです。
今月は日本株の値動きが少なく、譲渡益を得るのは難しい展開となりました。

 

 

総収入:約284万円
うち、給料・還付:約96万円(税引後)
うち、賞与:約98万円(税引後)
うち、配当:約7万円(税引後)
うち、譲渡益:約2万円(税引後)
うち、駐車場代等:約81万円

 

 

続いて支出です。月末までのほぼ実績額です。

 

 

総支出:約60万円

 

 

忘年会シーズンで幹事を務めることが多かったので、支払い額が名目上は増えました。
今月の支出の内訳は以下のイメージです。

 

 

 

 

以上、収入と支出の差額は224万円程度となりました。
あまり意味のない数字ではありますが、貯蓄率の観点でいうと、224万円÷284万円=約79%ほどとなります。

 

 

 バランスシート

 

 

 

 

日銀が2022年12月の政策決定会合で、サプライズを起こしました。
他国がどんなに金利を引き上げても、日本だけは金融緩和の出口にはまだまだ遠いと思っていたにも関わらず、10年国債の政策金利を0.25%→0.5%に引き上げると発表しました。
これにより、日米金利差が相対的に縮小し、円高が進んで一時1ドル=130円台を割る場面もありました。
保有する米国ETFを中心とした株式残高も、先月から大きく目減りし、3,400万円を割ってしまいました。

 

総資産が5,963万円ですので、投資割合は(3,389万円+132万円)÷5,963万円=約59%となります。
株式と投資信託の詳細は以下の通りです。

 

 

 

 

12月の日経平均も11月に引き続き小幅な値動きに留まっていたので、ベアファンド買い→株価値下がりで売り→ブルファンド買い→株価値上がりで売り→以下繰り返し、を続けていました。
僕の場合、連騰や続落に備えて10万円からブル・ベアファンドのポジションを持ち始めるようにしているのですが、すぐに逆の値動きで利益確定局面が来てしまったので、あまり大きなロットの約定にはなりませんでした。
小銭稼ぎを細かく繰り返す感じで、精神衛生上はOKな一方、脳汁ブシャーな展開にはなりにくかったですね。
引き続き遊休資産を使ってブル・ベアファンドの買った売ったを続けて譲渡益を稼いでいこうと思います。

 

QYLDもNASDAQも引き続き冴えない展開が続いています。
まぁ今更ジタバタして狼狽売りするつもりもないので引き続き保有して配当をチャリチャリ稼ぎたいと思います。
毎月1,500ドルくらいは入ってくるので、それをJEPIに突っ込んでいます。
日銀のサプライズにより円高が進んだとは言え、去年に比べればまだまだ円安の水準なので、追加でドルを購入してまで米国ETFを買い増すことはしませんが、ドルで受け取った配当金の範囲内で少しづつ追加購入していっています。

 

 

 資産残高

 

 

 

 

冒頭でも述べた通り、円高と株安が進んだため、既存保有分の総資産は下落しましたが、収入も多かったので残高が上昇しました。
2022年の目標にしていた6,000万円の水準にはあと一歩届かなかったものの、かなりいい勝負ができた年だったと思います。

 

 

 サイドFIREを決意!

 

突然ですが、サイドFIREすることにしました。
完全FIREを目指してここまで配当を含めた副収入をいかにかさ上げするかを考えて総資産残高拡大を目指してやってきたわけですが、どこまでいってもいくつかの不安材料がぬぐえないという結論に至りました。
主な不安材料は以下の通りです。

 

 

①円高進行で配当が減額される
②配当率は将来約束されるわけではない
③子供がいるので総学費が読めない
④FIREした後の生活に不安がある

 

 

①~③までは金銭面の不安材料です。
結局、今足元で十分な配当を見込めていたとしても、それが将来未来永劫に渡って確約されるものではないし、支出もまた足元の水準で十分だと言い切れないと思いました。
そうは言ってもかなりのテールリスクでしかなく、総資産残高が1億円くらいまで行けばほぼ無視できることだとは思うのですが、『やっぱり働き続けていた方がよかった』という後悔が来ないとも限りません。
最近ではFIREしてもその後の生活に飽きてしまい、労働に従事しなおすという『FIRE卒業』といった記事も散見されます。
僕の場合も、FIREして自由になったらそれはそれで楽しいのでしょうが、周りの友人は働き続けているわけで、相手にしてくれる人もおらず、孤独感に苛まれる可能性も無視できないなと感じました。

 

 

 

 

 サイドFIREに求めた条件

 

とはいえ、銀行員を続けていくのもそれなりにストレスがあるのも事実です。
いかに高給取りとは言え、昇格をし続けていけば責任も重くなるし、やりたくないこともやらなければなりません。
後輩や部下を持つわけですが、彼らの才能に恵まれるとも限りません。
自分から見て出来の悪い部下に悩まされる未来もあり得ます。
そうなると働くことが苦になることも想定されます。

 

また、銀行員の給料は30代前半くらいが一番割がいいとも思っています。
ストレートで昇格すれば、メガバンクであれば30代前半で1,000万円が見えてきます。
30代中盤になれば確実に1,000万円を超え、40代手前(今の僕)だと1,200万円前後の給与水準になります。
しかし、日本の累進課税制度は酷いもので、額面給与1,000万円を超えたあたりから手取り額はほとんど変わらなくなります。
従って、40代に入ってからは手取り額がスズメの涙ほどしか上昇していかないにも関わらず、任せられる役割は増え、責任も重くなり、一日の労働時間の30%程度は国のために働いているような状態になるわけです。

 

これが個人的には耐えられないなと思い、40代を前にして以下の条件に合う転職先を探すことにしました。

 

 

①データ分析等の趣味に近い職種であること
②給与は額面800万円以上あれば十分
③定年は長い方が良い
④残業時間は毎日1時間程度まで
⑤職場が家に近いこと(通勤時間の無駄をなくす)

 

 

あくまでも趣味の延長線上の労働であり、ストレスの無い職場環境に身を置きつつ、配当金や駐車場代金などの副収入も使って不自由なく暮らしていく。
それが僕の下した決断です。

 

思い立ったが吉日、早速転職活動を始めました。
転職サイトは数多くありますが、知人の勧めもありビズリーチを使うことにしました。
ビズリーチの特徴やメリットは別の記事で紹介したいと思いますが、転職エージェントを介さずに直接企業からオファーを頂くことも可能なプラットフォームであることが最大の魅力かなと思います。

 

 

中途採用サービス「ビズリーチ」の企業・法人様向けサイトです。料金表やサービス概要、候補者のお試し検索、採用成功事例などを…

 

 

さーっと経歴書と履歴書を書き、ビズリーチに登録しました。
何件か希望に合いそうなオファーが来たのですが、いずれもエージェントを通じてのものでした。
とりあえず3件ほど受けてみようと思い応募すると、いずれも書類審査は1日で通過。
その後、面接が各社から指定されたのですが、さすがこのご時世、WEB面談も可能なところもあり、在宅ワーク中にも簡単にスケジュールを組むことができました。
運良く3社とも内定を頂きまして、そのうちで最も印象の良かった(①~⑤の全ての条件を限りなく満たしてくれる)会社のオファーを快諾することにしました。
2022年12月中旬の出来事です。

 

執筆時点(2023年1月7日)では、既に内定先への承諾書捺印も済み、現職への退社意向も伝えてあります。
退職時期は2023年の春~梅雨の時期くらいになる見込みです。
今年は新たな職場で第二のスタートを切りたいと思います。

 

 

 

 

次回に続きます。

 

 

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  現役銀行員の僕『2022年1月は、転職先の内定を獲得したこともあって退職手続きと入社手続きに追われる毎日となりました…

 

 

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