【逆張り】株価がバブリーなのでショート仕掛けます【レバレッジ】

 
日本経済新聞2021年1月14日『日本株高の勢いが止まらない。14日の東京市場で日経平均株価の上げ幅は一時500円を上回り、2万9000円の大台が目前となった。この5日間の上げ幅は約1900円に達する。足元の株高の原因は、車載半導体の不足が表面化し投資家を驚かせた「半導体ショック」だ。半導体や電子部品、機械などを保有していない出遅れた海外勢の資金が流入している。』

 

実体経済とかけ離れすぎていると思い、ショートをしかけました。

 

逆張り・レバレッジ投資でショートポジション

 

『高すぎる水準だな』と思ったら空売りと経済的に同じ投資をすることは可能です。

 

 本記事の内容

 

 

・実際に購入した投資信託の内容
・リスク

 

 

銀行員は取引先のインサイダー情報等を入手することがあります。
なので、個別株の取引は原則できません。
また、お客様の資金を預かる立場にあるため、着服や横領等を防ぐ意味で投機的な取引も禁じられています。

 

 

銀行員パパブログ

  銀行に就職を考えているひと『老後は年金以外に2,000万円必要っていう話もあるから、給料の一部を投資に回していかない…

 

 

レバレッジをかけたFXや空売りは、投機的取引に該当する恐れがあってなかなかできません。
やってもいいのかもしれませんが、そんなところで無駄に会社員リスクを取りたいとも思いません。
だから、『株価高すぎるから空売りしたいな』と思っても、なかなか手段がないのです。

 

冒頭で転載した通り、日経平均株価はおよそ30年ぶりの高値。
でも、僕の周りを見渡せば、飲食店が次々と閉店している始末。
コロナ前には見られなかった、空きテナントの募集紙もポツポツ見られ、不動産関係も厳しいように肌で感じます。
航空、観光はもとより、いろいろな業界にコロナの波が押し寄せていて、働き口が無くなり、消費が尻すぼみしていく。
消費が抑えられると、それがまたいろいろな業界に悪影響を与える、悪い循環になっていると思います。

 

株価がここまで高値を付けているのは、日銀が自分で刷った金で買っているから。
海外勢が上げるだけ上げて、どこかでババ抜きの一抜けを狙っているから。
とか様々な憶測はありますが、いずれにしても実体経済を反映してないように思うので、株価が下落すると見越してショートのポジションを少しだけ取ることにしました。
空売りはできないですが、投資信託でベアファンド(下落するほど高値になる)がSBI証券で売られていたので、そちらにベットしてみます。

 

 

 

 

実際に購入した投資信託の内容


購入したのは『SBI 日本株3.8ベア』です。

 

 商品概要

 

 

株価指数先物取引を積極的に活用し、日々の基準価額の値動きがわが国の株式市場全体の値動きの概ね3.8倍程度逆となる投資成果を目指して運用を行います。

 

 

 

 

説明文の通りでして、株価と逆方向に動く投資商品です。
3.8倍というのはレバレッジで、例えば株価が前日比+1%になったら、この商品は前日比-3.8%になります。
逆に、株価が前日比-2%になったら、この商品は前日比+7.2%になります。
もちろん、ぴったりこの通りにはなりません。
あくまでも『概ね3.8倍程度逆となる』です。

 

この商品が売り出されたのは2020年3月です。
同じような商品がいくつかあり、同じくベアのレバレッジ倍率が異なるものもありました。
逆にブル(上昇するほど高値になる)ファンドでレバレッジをかけた商品もありました。

 

2020年3月に発売されたときの基準価格は10,000円強。
そこから日経平均株価はコロナをものともせず上昇を続け、その結果、この商品の価格は90%超下落の700円台まで落ち込んでいます。
僕は今の株価が高すぎると思っているので、この商品は買いだと思うわけです。

 

 

 投資したボリューム

 

レバレッジのかかった商品は、参照元となる指数の少しの上昇・下落が、大きな動きに繋がります。
思っていた方向と全く逆に動いた場合を考え、『損しても良いと思える分だけ』投資すべきと思います。

 

特にショートポジションの場合、基本的に配当金をもらえません。
当然といえば当然ですが、株をもっているわけではないから、配当をもらう権利もないわけです。
多少株価が下がっても配当金で一部取り返せる、というスタンスが通用しないので、そこにも留意が必要です。
購入するときは必ず目論見書に目を通しましょう。

 

そんなわけで、僕は全資産の2%程度を突っ込むことにしました。

 

 

リスク

 

満期がある、という点が最もリスクだと考えています。

 

 各種手数料

 

まず、手数料について。
信託報酬率は0.9%程度となっています。
これを高いと思うか低いと思うかは人それぞれと思いますが、僕は基本的に水準をあまり気にしません。
結局のところ、信託報酬控除後の基準価格推移やトータルリターンがどの程度であるかが重要なわけです。
例えば信託報酬が3%と超高率でも、信託報酬控除後のトータルリターンが5%ならば全然投資して問題ないと思います。

 

信託財産留保金は、購入時または売却時に一定程度のお金を留保しなければならないものです。
投資家数が少数で、一人抜けたらファンド運営が立ち行かなくなるようなケースに備えるものですね。
基本的にはいつか戻ってくるお金なので、よっぽど手元資金が薄い場合でなければ気にしなくて良いと思っています。

 

一方、解約手数料は戻ってこない手数料です。
満期まで保有することを前提とする商品でない限り、この手数料が設定されているものは購入しようと思いません。
基準価格やトータルリターンにはこの解約手数料を加味していないと思いますので、設定されている場合には注意した方が良いでしょう。

 

 

 株価の推移とレバレッジ

 

当たり前ですが、想定と異なり、株価が上昇を続けた場合は損します。
しかも、レバレッジ3.8倍ですので、受けるダメージがより大きくなる可能性もあります。
もちろん、享受できるメリットもその分大きいわけで、リスクとリターンが見合っているとも言えます。

 

レバレッジについては、目論見書にも記載されている通り、少々複雑な点があります。
1日に100円だった株価が、上下しながら10日に100円に戻った場合でも、この商品は動き方次第では10日に100円に戻ることも、100円以上になることも、100円以下になることもあるということです。
値動きが一定のパーセントで動くから、というのが理由ですが、この辺りは中々難しいところです。
『ちょっとよくわからない、不安だな』と思う方は投資を控えた方が賢明と思います。

 

 

 満期の存在

 

この商品を購入するか否かで最も悩んだのが満期の存在です。
実は償還日が2023年3月に設定されています。
2023年3月になったら、その時の基準価格で資金化されてしまう、ということです。

 

株価というのは上がったり下がったりします。
一時的に購入当初の値段を下回っていても、ずっと保有していればいつかは購入当初の値段に戻る可能性があります。
それまで保有し続けていれば、元本の損はありません(配当があるのでそれでカバーという考え方もある)。
この『ずっと保有していれば』というのは、『株には満期がないから』成り立つ前提条件です。
債券も満期がありますが、あちらは『元本は当初の価格で=パーで償還する』という商品性なので、満期があっても気にならないのです。

 

この商品は満期が今から2年後に設定されています。
2年間の間に、購入当初よりも高値になるタイミングがあればそこで売り抜ければよいですし、そう思って購入します。
ただ、もし購入当初よりも高値にならず、満期を迎えてしまえば元本棄損したまま投資を終えざるを得ません。
そこが最大のネックです。

 

全資産の2%に抑えたのもこれが主な理由です。
2年間の間に株価が引き続き上昇し続けるとは到底思えないから購入したわけですが、ここはリスクを取ると判断したということですね。
果たして吉と出るか凶と出るか・・・

 

僕が投資信託や米国高配当ETFを購入している証券会社は、SBI証券になります。
手数料も安く、インターネットで簡単に売買が可能なので、オススメです。

 

 

 

 

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