【SBI証券】米国株・米国ETFを購入する際の手数料を解説

 
SBI証券で米国株・米国ETFを購入しようとしている人『貯金してても全然利息がつかないから、高配当を安定的に出し続けている米国企業の株式やETFに投資を検討しています。SBI証券で購入しようとすると、画面上に出てくる数字や手数料がどう計算されているのかわかりません・・・』

 

こんな疑問にお答えします。

 

SBI証券で米国株・ETFを購入する際の手数料等について解説

 

知らぬ間にたくさんの手数料を支払わないようにしましょう。

 

 本記事の内容

 

・手数料の種類と、安く済ませる方法

 

アーリーリタイアを目指して毎日相場とにらめっこしているHanzawaです。
むかーしSBI証券と住信SBI銀行を開設していたので、今でも惰性でそれを使っています。

 

アーリーリタイアを目指すうえで、配当率の高さとその維持蓋然性が重要なのですが、為替リスクは負うものの、SPYDというETFをドルコスト平均法で積み立てていっています。
しかし、購入しようとするごとに、手数料や画面上の数字に不可解な点も多くあったので、同じような悩みを抱える方向けに解説していきたいと思います。
一部については無駄な手数料を削減することにも繋がると思いますので、ご覧ください。

 

 

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手数料の種類と、安く済ませる方法

 

 経費率

 

 

 

 

経費率というのは、銘柄を検索したときに出てくる上の画面の赤囲み部分を指します。
国内のETFにおける『信託報酬率』と同じだと考えてください。
これは、購入した時や売却した時にかかる経費ではなく、保有期間に応じて負担するコストになります。

 

例えば、100ドルの時に10株購入したとします。
購入時の価格は1,000ドルですね。
1年間経過し、ETFの『構成銘柄の価格』が購入当初と全く変わらなかったと仮定すると、あなたの保有するETF『そのものの株価』は経費率分だけ減少します。
SPYDでいうと経費率は0.07%(7ベーシスポイント、7bp、等と表します)ですので、上記の例だと1年後のSPYDの株価は999.3ドルになっています。

 

この経費率は、無料にしたり安く済ませる方法は残念ながらありません。
しかし、国内ETFの多くはもっとずっと高い信託報酬率になっているものも多くあり、米国ETFの経費率は非常に良心的な価格設定だと思います。

 

 

 (概算)手数料

 

 

 

 

手数料とは、購入時にかかる代金のことです。
SBI証券の場合、約定代金×0.45%が手数料としてかかります。
1,000ドルのETFを購入した場合は、1,000ドル×0.45%×(1+消費税率)=4.95ドルですね。
上のスクリーンショット赤囲みの通り、概算手数料とその消費税相当が記載されます。
円貨決済の場合には、株・ETF購入時の為替レートで円貨換算されています。
手数料が1セント未満になる分しか株・ETFを購入しない場合は端数切捨てで手数料はかかりませんが、そのような取引はまずないでしょう。

 

この手数料は、無料にする方法が4つあります。
1つ目、NISA口座(非課税口座)で購入すること。ただし、NISA口座は年間あたりの購入可能額に制限ありです。
2つ目、手数料無料の米国ETFを購入すること。SBI証券では9種類のETFが対象になっています。

 

3つ目、購入後ずっと保持し続けること。これは正確には『限りなく無料に近づける』を意味します。
購入時にしかかからない手数料だから、1年持ってると約定価格に対して0.495%負担することになります。
2年間保有し続けると、年間あたりの手数料率は0.248%に半減します。
3年間保有し続けると、年間あたりの手数料率は0.165%に軽減されます。
ずっと持ち続けると、その分年間あたりの手数料率は薄まっていくわけです。

 

4つ目、1回あたりの購入金額を極大化すること。これも正確には『限りなく無料に近づける』を意味します。
この約定手数料は、上限値が設けられています。消費税込みで22ドルです。
従って、例えば100兆ドルの株・ETFを一気に購入すれば手数料率は限りなく0%に近づきます。
ただ、多くの人は大量購入できるだけの資金がないし、スポットのタイミングで全資金を投入するのは平均単価や為替の分散の観点でリスクが高いのでオススメしません。

 

 

 為替手数料

 

 

 

米国株・ETFを購入する場合、ドルでなければ購入できません。
皆さんが銀行に預け入れているお金は円なので、まずは円をドルに交換する必要があります。
為替手数料とは、円をドルに交換する際にかかる手数料のことです。
海外旅行に行くときにドルやユーロを購入すると思いますが、その時にも為替手数料がかかっています(あれはぼったくりかと思うほど高いマージンが乗せられています)。

 

例えば、足元で1ドル=100円がマーケット水準だったとします。
この時、100円で1ドルが手に入れば手数料0円なのですが、ドルを売っている銀行としてもいろんなコストがかかっているため、100円では1ドルを販売しません。
1ドル=100.20円くらいで販売しているのです。

 

さて、SBI証券では円貨決済と外貨決済という二つの決済方法が設けられています。
円貨決済とは、銀行にある円を使って直接米国株・ETFを購入できる決済方法のことですが、実際には購入時点の為替レートで円をドルに交換する作業が裏で行われています。
その際に、為替手数料はかかっているのです。
(正確に言うと、株・ETFを約定したその時点の為替レートではなく、約定した翌国内営業日の午前10時(米ドルの場合)の為替レートを元に為替手数料を上乗せした水準になります。が、ややこしいので、詳細を知りたい方は本記事の一番下にリンクを貼っていますのでご参照ください。)
この時にかかる為替手数料が、1ドルあたり0.25円=0.25%です。
結構かかってますね。

 

一方、外貨決済を選択する場合には、銀行口座の中にドルを保有している状況でなければなりません。
実は、住信SBI銀行で円をドルにあらかじめ交換しておくと、その際にかかる為替手数料は4銭=0.04%です。
よって、あらかじめ住信SBI銀行でドルに交換しておき、そのドルを使って外貨決済を指定した方が、為替手数料は少なくて済みます。

 

少々ややこしいのは、あらかじめドルに交換した時点と、円貨決済で株・ETFを購入する時点の為替レート次第では、損得が逆転してしまうことがある、という点です。
例えば、事前に円をドルに換えた場合、その時の為替レートが1ドル=100円とします。
為替手数料は4銭ですので、1ドルを購入するためにかかるお金は100.04円です。
少し時間がたち、実際にETFを購入しようとしたときの為替レートが1ドル=99円になっていたとします。
すると、その時点で外貨決済を選択したら手数料は0.25%ですので、1ドルを購入するためにかかるお金は99円×(1+0.25%)=99.24円となります。
外貨決済を選択した方がお得になってしまいました。

 

これは、その時点での為替レートによって損得どっちに転ぶか分からない、ということを意味します。
しかし、定期的に株・ETFを購入する場合には、定期的に銀行口座で(4銭で)ドルを購入していった方が、平均してみたときにはかかるコストは安く済む可能性が非常に高いです。
面倒ではありますが、こまめに少しずつドルを購入し、こまめに少しずつ株・ETFを購入するのが吉と思います。

 

ちなみに、同じスクリーンショットの中で概算受渡金額という欄があります。
この数字、普通に考えると、約定株価(ドル建て)×購入株式数×為替レートで計算されそうなものですが、実は直近の為替レートの105%増し(米ドルの場合)になっています。
『なんか購入価格高くない?騙されてる?』と思った方は鋭いです。
しかし、これはあくまで概算見込値であり、実際の購入金額は105%増しにはなりません。

 

 

-外国株式->外国株式取引の受渡代金の決済方法について…

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。
SBI証券で米国株・ETFを購入する際には、以下の3つの手数料が存在します。

 

 

・経費率
・(概算)手数料
・為替手数料

 

 

経費率は残念ながら無料にする方法はありません。
しかし、日本に比べると圧倒的に米国のほうが経費率は低いです。

 

概算手数料は、NISA口座で購入する場合などには手数料を無料にできます。
また、購入金額を上げる、手数料無料のETFを購入する、等の方法をとることもできます。

 

為替手数料は、為替レートがリアルタイムで変動し続けるため、正解はありません。
しかし、銀行口座で少しずつドルを購入した方が、為替リスクの分散にも寄与します。

 

運用しようと思っていたのに手数料を多くとられて損を被るのは本末転倒です。
賢く上手に投資をしていきましょう。

 

 

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