SBI証券WEBはわかりにくい?【再投資額を含む損得の確認方法】

 
SBI証券で分配金再投資を選択している投資家『SBI証券で投資をしています。分配金は税金のことも考えて再投資を選択してます。元手資金が足元でいくらになっているのか、再投資分も含めたらどうなってるのか確認したいです。WEBページが分かりにくいので教えてください。』

 

こういった疑問にお答えします。

 

SBI証券のWEBで再投資額を含めた損得状況を確認する方法を解説

 

SBI証券は、再投資を選択すると正確な評価額が分かりにくいかもしれません。

 

 分配金の有無による違い

 

投資をするときに、分配金が定期的に支払われる銘柄があります。
逆に、分配金が全くない銘柄もあります。
分配金が無い銘柄の場合、分配金相当はその銘柄の評価額が増えていく仕組みです。
分配金がある銘柄の場合、分配金相当が投資家に支払われる代わりに銘柄の評価額には織り込まれません。
分配金のある銘柄か無い銘柄かの相違点は、分配金で受け取るか、評価額の上昇分として得するか、の違いでしかありません。

 

『だったらどっち買っても同じなのでは?』と思うかもしれません。
しかし、分配金で受け取る場合、受け取った分配金に20%強の税金がかかります。
分配金で受け取らない場合、分配金相当には20%の税金はかかりません。
ここに大きな違いがあります。

 

すると今度は『だったら分配金無しの銘柄のほうがいいじゃん!』と思うかもしれません。
でも、分配金無しだとその銘柄を売却しなければ利益が確定しないというデメリットがあります。
株価が下がった局面だと、分配金相当の評価額が下がってしまいますね。
株式市場の動向に左右されやすいというマイナスの面もあるわけです。

 

 

 再投資か分配金受け取りか

 

分配金が支払われる銘柄は世の中にたくさんあります。
いろんな株式の詰め合わせパックであるETFや投資信託にも分配金が支払われる銘柄があります。
僕は高配当ETFが好きで、特に米国の成長力と分配金の安定性を重視して米国ETFを多く購入しています。

 

 

銀行員パパブログ

  高配当ETFへの投資を考えているひと『お金を投資に回したいけど、たくさんの配当金がもらえる銘柄が買いたいです。国とし…

 

 

分配金が支払われる銘柄を購入するときに、証券会社から二つの選択肢を迫られます。

 

 

①分配金を再投資する
②分配金を受け取る

 

 

①だと、例えば100円の分配金を受け取ったら、その100円が自動的に同じ銘柄の購入に充当されます。
その時の株価が50円なら、100円の分配金で2株、自動的に購入されるわけです。

 

②だと、100円の分配金が口座に入金されます。
ただし、先ほど述べた通り、100円に税金がかかります。
2021年現在だと税率は20%強なので、約80円が口座に振り込まれます。

 

税金を考えれば①のほうがよさそうですが、利益の確定のためには売却が必要です。
ここをどう考えるかは投資家によって異なるので、唯一絶対の回答はありません。
資金に余裕があるなら①を選択した方が中長期的には税制のメリットが得られます。

 

 

 分配金受け取りの場合の評価

 

②分配金を受け取る、を選択した場合、評価の仕方は簡単です。
過去に受け取った分配金は自由に使える資金として口座に振り込まれます。
受け取った分配金の合計額がいくらかは、口座入金履歴を見ればわかります。

 

保有する銘柄の足元の評価額もすぐにわかります。
SBI証券の『口座管理』を押せば、評価損益の欄で確認できます。

 

 

 

 

上のスクリーンショットで、例えば赤囲み一番上の『三井住友DS』を見てみましょう。
評価損益はー1,649円になっています。
もしこの銘柄の累積分配金が1,649円以上ならば、投資以来の損得はプラスになります。
(売却益が出る場合には、売却益に20%強の税金がかかるので注意が必要です。)

 

 

 分配金再投資の場合の評価

 

分かりにくいのが、①分配金を再投資する、を選択した場合です。
分配金がいくらで、どれだけ、いつ、株価いくらで再投資されたのかが先ほどの図ではわかりません。

 

 

 

 

上のスクリーンショットの赤囲み部分、『GS-日本フォーカス・グロース』を見てみましょう。
評価損益は-901円になっています。
この銘柄は、僕は分配金再投資を選択しています。
しかし、いったいいつ・いくらが再投資されたのかが分かりません。
再投資された結果、取得単価が11,755円で、足元の基準価格が11,661円ということはわかります。
その差額901円が評価損になっています。

 

 

 

 

詳細を知りたい場合は、『トータルリターン』をクリックします。
すると下のスクリーンショットに移動します。

 

 

 

 

買付金額が114,644円になっていて、分配金額が4,644円になってます。
差し引き110,000円がもともと購入した資金です。
110,000円で購入した株が、その後4,644円の分配金を生み出し、4,644円で追加購入(再投資)されたことを意味します。
足元の評価金額が111,866円なので、もともとの投入資金110,000円との差額1,866円が評価益となっているわけです。

 

 

まとめ

 

ポートフォリオは正確に把握するようにしましょう。

 

 SBI証券のホームページは少しわかりにくい

 

 

 

 

再掲ですが、『口座管理』だけ見るとなんだか損してる気がしてしまいます。
でもこれは、再投資された分も含めた取得単価と評価金額の差でしかありません。
分配金(=再投資された金額)は、株を保有したことにより得たプラスです。
これも加味したトータルリターンで正しく損得を把握しなければなりません。

 

 

 

 

『トータルリターン』のページでそれを把握することが可能です。
『口座管理』ではマイナスに見えた銘柄も、分配金(=再投資)を含めたらどうなのかが確認できます。
もしも今、『GS-日本フォーカス・グロース』を売却したら、見かけ上は損が出ますが、分配金を含めた生涯損益ではプラス圏が確定するわけです。

 

 

 生涯損得を正しく把握しよう!

 

SBI証券を使用していると、結局損してるのか得しているのか、わかりにくいところがあります。
特に分配金を再投資する選択をされた場合、より一層わかりにくいです。

 

よくわからずに売却したり、損だと思ってしまったり、得だと誤認したりするのは危険です。
どのページにどういった数字が表示されているのか。
分配金を再投資に回すのか受け取るのか。
一つ一つしっかり理解しながら投資することが大切です。

 

 

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