2022年のロレックスマラソンについて考察【3本目悩んでます】

  • 2022年5月25日
  • 2023年11月7日
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デイトナマラソンとスカイドゥエラーマラソンを完走し終えた僕『ステンレスの希望モデル2つをゲットしてからはロレックスマラソンからは遠のいております。たまーに百貨店を回った際についでで立ち寄るくらいです。2022年度版のカタログが遂にできたという情報を得たので、最近のロレックスマラソンの現状等についてヒアリングしてきました。3本目をどうするかも悩んでいます。』

 

3本目を目指してマラソンするか検討中です。

 

ロレックスマラソンとは?

 

ロレックスマラソンについて改めて概要をお示しします。

 

 ロレックスとは

 

もはや説明不要な気もしますが、ロレックスは言わずと知れた高級時計ブランドです。
スイスに本拠地を置きますが、元々はロンドンでドイツ人のハンス・ウィルスドルフという方が創業したそうです。

 

特に有名なのは、堅牢性に優れた『オイスター機構』、腕につけるだけで内部のゼンマイが巻き上がる『自動巻き機能』、日付が0時に切り替わる『デイトジャスト機能』の3つです。
今ではどのブランドでも採用されているようなものばかりですが、その先駆けはロレックスだったんですね。

 

ロレックスは宣伝活動やブランディングもとても優れています。
テニス界のレジェンドであるロジャー・フェデラーや、ゴルフ界のレジェンドであるタイガー・ウッズなどとアンバサダー契約を結んで、そのブランド価値を向上させています。
テニスの4大大会であるグランドスラムや男子ゴルフのメジャー大会ともスポンサー契約を締結しており、スポーツのテレビを見るとクロノメーターとしてロレックスのブランドロゴを目にすることも多いでしょう。

 

ロレックスというと世間的には『超高級時計』という印象がありますが、実は時計界の中では『中堅』に位置するといっても過言ではありません。
『雲上ブランド』と呼ばれるパテックフィリップなどは、ロレックスよりもさらに高価なモデルを多数ラインナップさせており、調べるほどに腕時計の世界は奥深いなと痛感させられます。

 

といっても、これらはwikipediaででも調べればすぐにわかることですし、今更説明不要なほど一般常識といっても良いかと思います。

 

 

 ロレックスマラソンとは

 

ロレックスには、プロフェッショナルモデルとクラシックモデルの大きく2つの種類に大別されます。
詳細は割愛しますが、プロフェッショナルモデルにはサブマリーナやエクスプローラー、そして僕の購入したコスモグラフデイトナなど、プロスポーツなどの過酷な環境にも耐えうる複雑な機構と独創的なコスメティックとなっています。
一方でクラシックモデルは、まさに時間や日付を知るために特化した一般的な時計となりますが、宝石を散りばめた豪華絢爛なものや、曜日まで表示可能なデイデイトという非常に高価なモデルも用意されています。

 

ロレックスは、世界的にも爆発的な人気を誇っており、正規店での入手が容易ではありません。
並行店(中古店)での買取価格が定価を上回るモデルも数多く存在し、メンズサイズに関しては正規店ではほとんど目にすることすらできなくなりました。
正規店で希望のモデルを求めてロレックスを梯子するマラソン、それをロレックスマラソンと言います。
その中でも、超人気モデルであるデイトナを探し求める場合にはデイトナマラソンと呼んだりもします。
僕はこの通称『デイトナマラソン』を完走しております。
デイトナマラソン日記については以下からご覧ください。

 

 

銀行員パパブログ

  現役銀行員の僕『早期リタイア=FIREを目指して蓄財中ですが、ロレックスのデイトナが欲しくなったので、マラソンするこ…

 

 

また、ロレックスマラソンのコツについて、以下の記事でまとめています。
よろしければご参照ください。

 

 

銀行員パパブログ

  ロレックスマラソン中の人『ロレックス正規店に何度も通っているけど、欲しいモデルに全然巡り会えません!購入のコツとか気…

 

 

現状のロレックスマラソンについて

 

2022年5月現在の状況を簡単にまとめます。

 

 訪日外国人

 

昨年、あるいは今年の上旬に比べて、昨今は訪日外国人の客が明らかに増えているそうだ。
これは、円安の影響と大きく連動している。
2022年初には1ドル=110円台だったのが、足元では1ドル=130円台まで到達した。

 

円が安くなるということは、外国人にとっては自国通貨で安く(多く)円を購入することと同義である。
一方で、ロレックスの日本における価格は固定だから、外国人からすると日本で購入できるロレックスの価値は下がっているわけだ。
そんなこんなで、特に中国人や欧米の客がとても増えており、英語や中国語の出来ないスタッフは苦労しているようである。

 

日本人のロレックスマラソンランナーからすると、ライバルが単純に増えていることを意味する。
従って、希望モデルの入手難易度は全般的に上がっていると言ってよいだろう。
残念だが、為替相場は自力でどうにかできるものではない。
マーケット環境が円安方向に進んでいる以上、仕方のないことである。

 

 

 取り置き

 

店舗にも依るのだが、取り置きに関してはかなり厳しくなっているそうだ。
例えば、2022年初は1時間の取り置きが可能だったお店でも、2022年5月は30分が限界、と言った具合で、取り置き時間の制限が厳しくなっている。

 

取り置きとは、店舗に行って『●●のモデルでしたらご用意がございます』と言われてから、決済手段を用意するために一時的に退店し、しばらくしてからキャッシュを引き出して戻ってくることなどを意味する。
普通、購入したいモデルがある場合には、それが万一あった場合に備えて、決済手段は予め用意しておくものだ。
簡単なのはクレジットカードである。
クレジットカードの限度額が300万円であれば、300万円以内のモデルであれば、カードさえ持っていればその場で即決済可能となる。

 

問題となるのはクレジットカードの限度額を超えるようなモデルの購入を考えている場合だ。
この場合、クレジットカードと現金のハイブリッド決済は受け付けてくれるので、カードで不足する分だけ現金を引き出しに行かなければならない。
その額が数十万円くらいであれば常に持ち歩いていても良いのだろうが、数百万円ともなるとさすがに肌身離さず街をうろつくわけにもいかない。
また、銀行から引き出せる額にも1日あたり上限が設定されているので、ほしいモデルの金額が1,000万円ともなると複数の銀行を梯子しなければならず、時間を要する。

 

さて、上記のように、『本当に自分で購入するために一時的に退店する』のであれば特に問題はないのだが、最近は『代行』というものが流行っているそうだ。
要するに購入バイトみたいなもので、例えばデイトナを探し求めて複数の店舗を回り、もしあったら胴元に連絡し決済手段を外で身代わりする、というものだ。
こうした、明らかに代行とみられるような客が散見されるそうで、ロレックスとしても転売対策に力を入れてきているといってよいだろう。
本ブログをご覧の皆さんには無関係であると信じたいが、世の中にはいろんな人間がいる。
悲しい現実があるものの、そうした迷惑な客は排除されつつあるということは、ロレックスマラソンランナーにとっては追い風になる一方、本当に高額なモデルを求める方にとっては悩ましい問題になるかもしれない。

 

 

 未入荷モデル

 

2022年度版のカタログは、正規店に行けば無料で頂戴することができる。
そのカタログの中に、注意書きとして以下のような挟み紙が添えられている。

 

 

掲載商品についてのお知らせ

本カタログには、一部国内未入荷の新作が掲載されています。
予めご了承ください。

国内未入荷モデル:
128236 デイデイト36
128396TBR デイデイト36
228236 デイデイト40
136660 ディープシー
136660 ディープシー

 

 

デイデイトについては、2022年の新作で、プラチナ・フルーテッド・アイスブルー文字盤。
ディープシーについても、2022年の新作だが、これまでとほとんど変わらない後継機種となっている。

 

これらのモデルは国内で販売されないということなのかなと思って、問い合わせてみた。
すると、『未』入荷なだけであって、入荷されないわけではないそうだ。
つまり、2022年5月現在において、エアキングやGMTマスターⅡスプライト等の新作は既に国内デリバリーが始まっていることを暗に示しており、上記の5モデルについてはしばらく国内入荷は無いということを意図するものだろう。

 

もし、これら5モデルを希望されているランナーの方は、諦めないでほしい。
いずれ国内デリバリーも始まるはずだ。

 

 

 文字盤交換

 

最後に、ロレックスマラソンとは直接関係は無いが、文字盤交換について少し触れたい。

 

ロレックスは、文字盤の交換が一部可能なモデルがある。
例えばステンレスデイトナ116500LNの白文字盤であれば、黒文字盤に交換することが可能だ(逆は不可)。
同じように、デイトジャストやデイデイトも、同一レファレンスであれば(上記のように一部交換不可のものもあるが)文字盤の色や種類を代えることができる。
これによって何が起こっているかというと、必ずしも希望ではないモデルに遭遇した際、とりあえず買っておいて後から希望の文字盤に交換すればよい、という購入者層が一定数存在することを意味する。

 

さて、この文字盤交換だが、購入した日付から保証期間5年間は不可能となった。
突然のルール変更で、日本ロレックスのみの施策ではなく世界共通の変更だそうだ。
従って、上記のような、『とりあえず買って後から文字盤交換するか』という購入者層を排除することになる。
ランナーにとっては痛し痒しで、希望通りドンピシャなモデルでなければ買わないという人が増える=ライバルが減る要素になる一方で、自分にも同じことが言える、つまり希望通りドンピシャモデルが出てこないと購入にふん切れ無いという方も一定数いることだろう。

 

ちなみに、このルールは過去に販売されたモデルについても一律に当てはまる。
つまり、例えば2022年4月に購入したモデルであっても、2027年4月までは文字盤交換が不可だということだ。
逆に言えば、並行店で2017年4月以前のギャランティがついているモデルを購入すれば、そのモデルの同一レファレンスの文字盤であれば交換が可能だということになる。
これによって何が起こるかというと、年代の古いモデルの価値が一部見直されることになるかもしれない。
普通に考えると年代の古いものほど傷やスレ等が増えていき、価値は下がっていくのだが(ディスコンモデル等の一部を除く)、文字盤交換が可能だというオプションが付くことになるので、付加価値相当分だけ値上がりの可能性もある。

 

ただし、正規のルートで文字盤交換したものでない個体については、5年経過後であっても文字盤交換を受け付けないケースがあるとのことだ。
例えば、2017年4月のギャランティがついているモデルを中古店で購入し、正規店に行って文字盤交換をお願いしたが、実はその個体は正規ではない別ルートで別の文字盤に変わっていたことが分かると、正規店では文字盤交換を受け付けない、という恐れがあるということになる。
これによって何が起こるかというと、文字盤交換の実績有無によって中古店での価値が変わってくる可能性があるということだ。
ただ、かなりマニアックな内容になるので、ここでは詳細を割愛する。
中古店で購入を考えている場合には、文字盤交換の実績があるか無いか、ある場合にはそれが正規店ルートであるかどうかをきちんと確認できる個体のみを購入した方が良いだろう。

 

 

3本目のロレックスマラソンについて

 

デイトナ、スカイ、この次は?

 

 3本目の必要性

 

冒頭でも述べた通り、僕は運よく正規店でデイトナとスカイドゥエラーのステンレスモデルを購入することができた。
これ以上腕時計を購入する必要があるのかどうかがそもそもの議論の土台になるのだが、正直悩ましい。
だいたい、一般人にとって腕時計なんて1本あれば十分で、2本も3本も必要ないと考える方が普通だろう。
そもそも携帯電話で時間なんて確認できるじゃん、という意見にも全く反対の余地がない。

 

ただ、TPOに合わせてふさわしい時計をしていたいなというのは自分の中に感覚としてある。
結婚式やビジネスシーンであればデイトナ、スカイドゥエラーどちらでもいけると思っているが、葬式等の場にはふさわしくないだろう。
また、自分が年を取っていったときに、いつまでもステンレスをするのではなく、金無垢等の少し派手で装飾がかった年相応のモデルが欲しいなという気もする。

 

まぁ結局のところ、『必要性』で言うと不要が結論であり、ここから先は『欲しいと思うかどうか』になってくる気がする。
時計沼という言葉もあるくらい、世の中にはたくさんの時計を所持している方も多くいる。
ロレックスであれば資産価値も安定しているし(むしろ価値は上がっていく方向)、追加で3本目を購入してもいいかなとは思っている。

 

 

 マラソン頻度

 

一方で、過酷なマラソンをいつまでも続けるだけのモチベーションまでは湧かない。
少なくとも、このブログでロレックスマラソンを継続掲載するのは今のところ考えていない。
今までは週に多いと7日、少なくても3日程度は複数店舗回っていたのだが、3本目については週1回とか、何かの外出ついでに見て回るとか、その程度に留めたいと思う。

 

 

 3本目を何にするか

 

さて、3本目を何に狙いを定めるかだが、個人的にはやはりステンレスを2本購入したので、次はいよいよ無垢かなと思っている。
出来ればアイスブループラチナのデイトナまたはデイデイトが良いのだが、正規店も800万円以上の価格がするので手が出しにくい。
次点で、GMTマスターⅡカフェオレ、デイトナのエバーローズゴールド、青サブあたりを考えている。

 

デイトナSS黒、スカイ青を所持している30代後半の僕に相応しい3本目として、何かオススメがあればぜひご提案願いたい。
金額はせいぜい500万円くらいまでかなと思っている。

 

 

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