銀行の総合職って激務?【1日、1週間、半年のスケジュールを銀行員が解説】

  • 2020年9月22日
  • 2023年10月25日
  • Banker
 
銀行に就職することを目指しているひと『銀行員ってすっごい激務で大変そう…朝早くから夜遅くまで働かされてるんだろうか?仕事が終わった後も、接待とか飲み会とかサービス残業とか…あんまり忙しいと耐えられそうにないけど、実際のところどうなんだろう?』

 

現役銀行員のスケジュールを参考までに開示します。
世間のイメージほどブラックではなくて、意外とホワイトだと思いますよ。

 

この記事の内容

 

 

・僕の一日
・僕の一週間
・僕の半年

 

 

銀行員というと、激務とか不夜城とか、そういったイメージを持つ方も多いと思います。
半沢直樹の影響もあって、ブラックな職場や上司という印象もあるかもしれません。

 

僕は現在メガバンクに勤めています。
最終的には、『職場による』としか言えないところではありますが、僕の実態を参考までにまとめてみました。
とある1日のスケジュールだけだと、全体像がつかみにくいと思うので、少し粒度を分けて実態を教えます。
なお、ここで述べる事例は、総合職である僕の実態です。
総合職と一般職の違いについては、以下の記事を参考にしてください。

 

 

銀行員パパブログ

  金融機関への就職を考える女性『銀行とか金融って男社会が強いイメージ。女性でも仕事ができるところなのかしら?出産や離職…

 

 

僕の一日

 

現役メガバンク総合職の一日を教えます。
職場や会社によって前後すると思うので、あくまでご参考に。

 

 出社時間

 

大体8時半前後に席に着きます。
通勤時間の中で日経電子版で、自分に関係する企業の記事等にさっと目を通します。

 

始業時間は9時前です。
今日一日の各自スケジュールや、共有しておきたい事項をチーム内で発表し、朝礼を終えます。

 

 

 退社時間

 

日にもよりますし、部署にもよりましたが、19時前後です。
プライベートの都合があれば、それに合わせて早めることも可能です。
もちろんその日のうちに絶対終わらせないといけない仕事は、終わらせる必要があります。

 

本当に遅いときでも22時前ですかね。
ただ、ここまで遅くなることはこの数年間経験してません。
早いときは、顧客訪問を17時くらいまで入れて、そのまま直帰することもあります

 

定時は17時過ぎで、そこから先は残業になります。
サービス残業はありえません。

 

 

 昼休み

 

ここは結構チームによってカラーが分かれます。
『みんなでご飯行こうよ』という雰囲気のところもあれば、『各自好きな時に行ってください』という雰囲気のところもあります。
チームで行く場合は、30分くらい談笑しながら食事です。

 

お昼休み自体は1時間が与えられます。
食事後のコーヒー等で残り時間をフルに過ごすひともいれば、さっさと仕事に戻るひともいます
僕は断然前者です。
それで怒られたことは一度もありません。

 

食事を摂るところは、本店や大きい支店の場合は社内食堂があるので、そこが中心です。
でも、外で食べることもあるし、コンビニで買って喫食室で食べることもあります。
社食のほうが安いし速いしそこそこうまいから、社食を使う割合が高いというだけです。

 

 

 日中

 

扱う業務内容にかなり依存します。
参考までに今の僕の例でいくとこんな感じです。

 

 

・社内ミーティング … 1時間
・社内資料・提案書作成 … 2時間
・顧客からの電話対応 … 1時間
・顧客往訪・提案 … 2時間
・契約書・各種数字チェック … 2時間

 

 

僕の一週間

 

現役メガバンク総合職の一週間です。

 

 早帰り

 

週に1回は早帰り日が設定されます。
この日は18時前後に帰社することが多いです。

 

早帰りだから職場の同僚と飲み会、というわけでもないです。
僕の場合はほぼそのまま帰宅です。
若いときは、なるべく資格試験を早めに終わらそうと思って、図書館で勉強したりしてました。

 

 

 月曜日

 

やや憂鬱です(笑)
でも、それは基本的にみんな一緒です。

 

 

 金曜日

 

『華金』なんてもはや死語です。
『金曜だから飲みにいくか!』みたいな言葉はほぼ聞きません。
でも、飲み会するなら翌日に影響が出ない金曜日になることが多いような気がします。

 

 

 休日

 

土日・祝日は全て休みです。
職場から電話がかかってくることなんてありません。

 

 

僕の半年

 

現役メガバンク総合職の半年です。
一週間の次の単位は一か月なのですが、あまり一か月のスパンでの話題がないので割愛します。

 

 飲み会・異動

 

飲み会の頻度は、部署やチーム、上司や部下によってかなり異なります。
でも、行きたくなければ断ればいいし、それで被害を受けることも今はありません。
パワハラやセクハラに対する目がめちゃくちゃ厳しいからです。
『管理職は二次会にはいかないように』とか『男女二人での飲み会は禁止』等の、本質的ではないルールがあるところもあるようです。

 

大きな異動は年に2回ほどです。
異動があると、歓送迎会が開かれます。
なので、オフィシャルな飲み会の頻度は、半年に1~2回ほどです。
非公式の飲み会は、先ほど述べた通り、いろんな要因に左右されます。

 

 

 休暇

 

連続休暇の取得が半年に1回、義務付けられています。
連続休暇の場合には、海外・国内旅行や、実家への帰省などですね。
意識の高いひとは、短期海外留学をして語学力向上を目指すひともいます(超少数です)。

 

また、スポットでの有給休暇も、2か月に1回くらい取得しています。
これは部署によって頻度が異なるかもしれません。
ただ、ワークライフバランスの充実が求められる昨今では、企業側も休暇の取得を推奨しているところが本当に多くなり、取得率はかなり高くなっていると思います。

 

 

 接待

 

融資を行う部署にいると、ある程度接待はあります。
大体半年にせいぜい2回~3回くらいでしょうか。
若手のうちは自分は接待の場に行くことは少なくて、偉くなるほど回数が多くなります。

 

融資を行う部署以外だと回数は減ります。
中堅で、せいぜい半年に1回ほどだと思います。
接待そのものよりも、調整や事前準備のほうが大変なんですけどね。

 

 

 休日出勤

 

まず、ありません。
半年に1回あれば多いほうです。
休日出勤した場合は、振替休日の取得が義務付けられます。

 

 

 ちょっと注意点

 

銀行の中の多くの部署は、多少の差はあっても、ここまで述べてきた実態に当たらずとも遠からずだと思います。
が、裁量労働制がしかれている本部企画セクションなどはこの限りではない可能性があるので、注意してください。
僕の妻も銀行員なのですが、過去にそうした部署に配属されていたことがあり、夜は常態的に22時過ぎだったこともありました。
時代の移り変わりで、すべてが今もそうとは限りませんが、ちょっとだけ注意を。

 

 

 意外とホワイト

 

世の中の企業の多くは、銀行員よりも働く時間が長く、給料が低いのではないかと思っています。
業務中に求められる集中力やスキル、貼られる目標、それに伴うプレッシャーは銀行のほうが強いのかもしれません。
でも、至極人間的な拘束時間になっていて、しかも結果が出なくても日系なら即クビにもなりません。
ワークライフバランスとセーフティーネットは、他にないほど強いと思います。
銀行員に興味があるひとは、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

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