ロレックスマラソンとは?
正規店購入は年々難しくなっています。
✔ ロレックスマラソンとは
ロレックスマラソンとは、正規店でなかなかお目にかかることのできない時計を購入するために、足繁くロレックスに通うという過酷なマラソンのことです。
ロレックスは世界的に人気が爆発しており、特にメンズサイズは正規店での購入が非常に困難です。
正規店での正規価格=定価よりも、並行店での中古価格あるいは買取価格のほうが上回っていることも、正規店での購入が難しい大きな要因の一つです。
僕は幸運にも、デイトナSS、スカイドゥエラーSS、デイトナオイフレという、3つの超人気ステンレスモデルを正規店で購入することができました。
デイトナマラソン、スカイマラソン(オイパぺマラソンと銘打って行いました)、金無垢マラソンについては、こちらの記事をご覧ください。
デイトナマラソンとスカイマラソンを完走し終えた僕『デイトナとスカイドゥエラーを購入して十分満足しているのですが、最新…
また、これら3つのモデルを購入して分かった、ロレックスマラソンのコツについても詳細を以下の記事で公開しています。
併せてよろしければご参照ください。
ロレックスマラソン中の人『ロレックス正規店に何度も通っているけど、欲しいモデルに全然巡り会えません!購入のコツとか気…
✔ 僕のマラソンコース
僕の場合、職場と家が近いということもあって、日本橋・銀座界隈の6店舗によく通っています。
・大丸東京店
・日本橋高島屋ウォッチメゾン
・銀座三越店
・GINZA SIXレキシア店
・並木通りレキシア店
また、日本橋も銀座も定期券内なので交通費そのものはかかりません。
世のランナー達の中には、車代や電車賃をかけてまでマラソンする方もいるので、僕はとても恵まれた環境だと思っています。
オイパぺマラソン完結編
マラソン1日目で終了(笑)
✔ 1日目
2023年4月12日水曜日、ロレックス伊勢丹新宿店が移転してレキシア新宿店として生まれ変わった。
ビックロや伊勢丹、マルイの通りに位置しており、比較的外装は大きく感じない。
オープンの情報をネットで目にした僕は、試しにと思い来店の抽選に申し込んだ。
数日後に見事当選したとの通知が来たので、予定通りの時刻に店舗に足を運んだ。
店内に入ると奥行が結構広くて、外観からは想像できないほど広い。
早速スタッフの方が声をかけてくれて、当選メールと身分証明書の提示を求められた。
並木通りレキシアと同様に二階建てになっており、初めての訪問ということもあって店内をぐるりと案内してもらった。
ちなみにこの時はオープン初日であることを知らなくて、『いつオープンしたんですか?』と聞くと『今日です』と回答が来てびっくりした。
初日の抽選は結構な倍率らしく、『お客様はラッキーだと思いますよ』とリップサービスなのか何なのか判断のつかない一言を添えられた。
展示品はすべて見本品で、販売できるものは並べられていなかったが、昨年発売されたディープシーチャレンジの見本品は初めて見たので結構有意義だった(でかすぎてあれは着けないなと思った)。
二階はバーカウンターのようなものも設置されていておしゃれな感じがした。
サービスカウンターも併設されており、聞くと『レキシアで購入したものならば5年の保証期間なら洗浄を無料で行える』とのことで、同じホッタ系列でもレキシア以外の店舗で購入したものだと日本ロレックス送りになってしまい結構な時間がとられるそうだ。
店内を一通り見終わった後、一階の個室に案内された。
僕の入った個室の隣にも別の個室があり、ガラス越しに向こう側の様子が透けて見える。
何やら隣の個室ではロレックスの箱が机の上に並べられていて、おそらく何らかのモデルを購入するところなのだろう。
オープン初日ということもあって、ひょっとしたら在庫がそれなりに用意されているのかもしれない。
一方で、関西のレキシアグループ初日は店頭に『本日プロフェッショナルモデルのご用意はございません』と掲示されたケースもあると聞いていたので、期待と不安が交錯するひと時となった。
早速、時計談議へ。
希望のモデルを聞かれたので、『GMTマスターⅡのメテオかデイトナのメテオが欲しいですね』と伝えた。
すると、『メテオライトは数がすごく少ないのでなかなか難しいかもしれません…何か他に希望のモデルはありますか?』と店員さん。
うーん、と迷ったのだが、『デイトナ黒の116500LNは持ってるんですが、購入制限は明けているので、しいて言えばGMTマスターⅡのステンレスモデルですかね』と僕。
『ちなみに他にロレックスの時計は何かお持ちですか?』と聞かれ、『スカイドゥエラー青文字盤SSとデイトナオイフレを持ってます』と答えると、『たくさんご利用いただきありがとうございます』と返してくれた。
ここでカタログをペラペラとめくられ、『他に何かご希望のモデルはありませんか?』と追撃がきた。
激しく後悔しているのだが、ここで『全然別の観点で、僕用じゃなくて嫁へのプレゼント用で28mmのデイトジャストSSかオイパぺがあったら、購入するかどうかは別として、見てはみたいですかね』と言ってしまった。
すると、『在庫を確認してまいります』といってバックヤードに消えていった。
5分くらいの間、沈黙が訪れた。
紙パックのお水を用意してくれたので、それを飲みながら隣の個室の様子をうかがって時間を過ごした。
しばらくすると店員さんがトレーを両手にもって入ってきた。
もしかしてメテオか!と期待で胸を弾ませた。
席に着くと、『ご希望に近いモデルをお持ちしましたのでご覧ください』と言ってトレー上のクロスがめくられた。
出てきたのは28mmのデイトジャストSSが2本だった。
片方はフルーテッドベゼル、片方はスムースベゼルで、両方ともダイヤの入っていない割とシンプルな文字盤だった。
まぁデイトジャストでもSSが出てきたのはましな方か、などと思いながら手に取って眺めた。
嫁にプレゼントするにしても、どんなのがいいかわからないしなぁと思い、資産性とか希少性を考えるとやっぱり買うならオイパぺの方がいいよなと頭をよぎり、『28mmのオイパぺはやっぱりないですかね?』と問うと、『確認してまいりますので、少々お待ちください』と言って再びバックヤードに消えていった。
数分後、またトレーを両手に抱えて店員さんが戻ってきた。
すると、先ほどのデイトジャスト28mmの2本はなくなり、オイパぺ28mmピンク文字盤と、別のデイトジャストSS28mm白文字盤の2本が出てきた。
結局、計4本のモデルを見ることになり、どうしたもんかなと思ったのだが、オイパぺのピンクはカタログで見るほどピンクピンクしてなくて落ち着いているし、ビジネスでもカジュアルでも長いこと使えそうだな、しかもデイトジャストよりも換金性も高くて手に入りにくいだろうしな、と考え、オイパぺを購入することにした。
価格が最安でお財布に優しいというのも理由の一つだ。
もしこれを嫁にプレゼントして気に入らなかったら売ればいいや、というのも正直あった。
ということで、意図せずオイパぺマラソンはたった1回の訪問で完結することになった。
もちろん、オイパぺの36mmや41mm、特にターコイズなどになると難易度はもっと高くなると思う。
ただ、28mmであれば割とあっさり買えたよ、ということをお示ししておきたい。
https://twitter.com/hanzawa7260/status/1646877863357083652?s=20
✔ 後悔の意味と新宿レキシア店の戦略
振り返ってみると、『全然別の観点で、僕用じゃなくて嫁へのプレゼント用で28mmのデイトジャストSSかオイパぺがあったら購入するかどうかは別として、見てはみたいですかね』と言ってしまったのが問題だったなと思う。
もし、バックヤードにGMTマスターⅡとオイパぺ28mmが両方あったと仮定した場合、オイパぺ28mmも見てみたいです!と言っちゃったら、そりゃより人気のないオイパぺ28mmを出してくるだろうな、と感じる。
もちろん、本当にGMTマスターⅡがなかった可能性もゼロじゃないし、GMTマスターⅡ以外はいりません!と言ってたら何もトレーに乗せられてこなかったかもしれない。
ただ、とりあえず最初はGMTマスターⅡだけにしておいて、『申し訳ございません、在庫がありませんでした』と言われた後に、『ちなみにオイパぺ28mmとかってありますか?』と問えばよかったな、とプロセスの不備を嘆いている。
禅問答になってしまうが、もちろん上記の手法をとった場合に、オイパぺ28mmが出てきたかどうかはわからない。
初めから『嫁用に28mmも見たいです』と言ったからこそ今回オイパぺ28mmを提案してくれたのかもしれない。
このあたりは正解のない世界なので、本当に欲しいかどうかで戦略を練るとよいと思う。
前予約制の店は接客数が限られるため、在庫が常にゼロということは無いようで、希望モデルに近いものを提案してくれることはあるようだ(何もないことも普通にあるが)。
例えばデイトナしかほしくない!という場合はそれだけを伝えて、あとは出てくるかどうかを待てばよいと思うが、複数モデルの希望がある場合には『伝え方』は気を付けた方がよいと思う。