オイパペマラソンとは?
オイパペマラソン日記①にて詳細説明しております。
✔ オイパペマラソンとは
ロレックスとは、オイパペとは、オイパペマラソンとは、について、第1回の日記でご説明しておりますので、よろしければそちらをご覧ください。
要するに、正規店でなかなかお目にかかることのできない時計を購入するために、足繁くロレックスに通うという過酷なマラソンのことです。
元々、デイトナという超人気モデルを探してマラソンしていたのですが、そちらは既に完走しております。
友人からの依頼でオイパペも『ついでに』探していたのですが、当の友人が途中でリタイア。
よってオイパペマラソンそのものを終えてもよかったのですが、探しているうちに僕自身がオイスターパーペチュアルかスカイドゥエラーを追加で欲しくなってしまったので、自分自身のために走り続けることにしました。
ちなみに、デイトナマラソンについては、全6回の日記を公開しておりますので、よろしければご覧ください。
✔ 僕のマラソンコース
僕の場合、職場と家が近いということもあって、日本橋・銀座界隈の6店舗によく通っています。
・大丸東京店
・日本橋高島屋ウォッチメゾン
・銀座三越店
・GINZA SIXレキシア店
・並木通りレキシア店
また、日本橋も銀座も定期券内なので交通費そのものはかかりません。
世のランナー達の中には、車代や電車賃をかけてまでマラソンする方もいるので、僕はとても恵まれた環境だと思っています。
オイパペマラソン日記⑨
マラソン70日目〜76日目。
✔ 70日目、71日目
330店舗目 日本橋三越店
332店舗目 GINZA SIXレキシア店
333店舗目 銀座三越店
2021年の夏に続いて、2022年1月からロレックスの値上げが発表された。
プロフェッショナルモデルのステンレスタイプが約10%と強気の値上げ、金無垢タイプなどは約3%の値上げで、一部モデルのみほぼ据え置きとなっている。
これの意味するところは、比較的購入しやすく需要の層が厚い価格帯のステンレスモデルを値上げし、購入層の限られる金無垢などは微増に留めることで、全体の売り上げアップと金無垢などの高価格帯への誘導を図ろうとするものだろう。
雲上ブランドで知られるパテック・フィリップなども同様の戦略をとっており、ステンレスモデルの値上げ幅が著しい。
ロレックスに限らず、オーデマ・ピゲやヴァシュロン・コンスタンタンなどもステンレスモデルを中心に、近年段階的に値上げに踏み切っている。
原材料が高騰しているから、とか、人件費が嵩んでいるから、とか、色々と理由はあるのだろうが、一番大きいのは『購入者の足元を見ているから』、これに尽きる。
『結局値上げしたって買いたいんでしょ?』と、時計業界の薄ら笑いが見え隠れする。
スイスのジュネーブはさぞかしご満悦だろう。
彼らからすれば、転売ヤーの存在だって功罪両面あると見ているはずだ。
転売ヤーの存在によってセカンダリー価格の高騰が続き、結果として正規店がちょっとやそっと値上げしたって購入者はついてこざるを得ないのである。
転売によって得べかりし収益を吸い上げられる憎しみはあるのかもしれないが、それ以上の恩恵がある。
今日も僕らは、そんなせせら笑いの下、マラソンを続けている。
結局、値上げしたって買いたいのだ。
✔ 72日目、73日目
335店舗目 日本橋高島屋ウォッチメゾン
336店舗目 並木通りレキシア店
337店舗目 GINZA SIXレキシア店
338店舗目 銀座三越店
最近は、銀座の3店舗を回ることが多い。
前の日記でも述べたかもしれないが、日本橋の3店舗は実は微妙に距離が離れていて、マラソンするのに時間がかかるのだ。
銀座の3店舗は非常に近接していて、短時間で済む。
僕は店員さんと長話をしたりは基本的にしないので、短く済む方がありがたい。
仕事が忙しくなっていることもあって中々マラソンに長時間を割けないため、どうしても銀座に集中しがちだ。
銀座の3店舗のうち、レキシア2店舗は毎日混雑している印象である。
いつ行っても誰かしらお客さんがいるし、ショーケースはガラガラだ。
並木通りレキシア店においては、遂に見本として展示されていてGMTマスターやサブマリーナまで撤去されてしまった。
一方で、銀座三越店は比較的空いている印象がある。
もちろん曜日や時間帯によっては決してそんなことないのだが、レキシア2店舗と比較すると確実に客足は少ない。
これは、商売の基本である『1階店舗の方が客が入りやすい』ことの現れだろう。
レキシア2店舗は1階、銀座三越店は4階に位置しているという違いがある。
日本橋三越店や大丸東京店もレキシア2店舗に比べると客足が少ない印象があるが、やはりどちらも高層階に位置している。
いわゆる路面店や名だたる有名ブランドも、ほぼ全て1階に店舗を構えている。
ルイヴィトン、シャネル、バーバリー、どれもこれも銀座の一頭地の1階に入り口があるはずだ。
建物の2階以上に入り口を構えるブランドは、ほとんど無いと思う。
やはり心理的に1階だと足を運びやすいというのはあるのだろう。
だからいつもレキシア2店舗は混んでいて、客足が途絶えることはない。
ショーケースもガラガラになるわけだ。
もし、レキシア2店舗の方が供給量が多いなら、つまり入荷が多いなら、客数と足並みが揃っているので需給が他の店舗と同じになり得る。
しかし、供給量に大きな差が無いとすれば、レキシア2店舗の方が希望モデルに出会える可能性は低くなると言えるだろう。
なんてことを言いながら、自分のライバルを減らす作戦である( ^ω^ )
✔ 74日目、75日目
341店舗目 GINZA SIXレキシア店
342店舗目 銀座三越店
344店舗目 GINZA SIXレキシア店
345店舗目 銀座三越店
並木通りレキシア店から撤去された見本のGMTマスターやサブマリーナだが、他店舗は引き続き展示されている。
僕はこれらのモデルを希望してはいないし、そもそもデイトナを購入したことによる制限期間中なので手を出せないのだが、購入希望者にとっては『いつかはあれが欲しいな』と思いながらいつも横目に見ていることだろうと想像する。
参考までにお伝えしておくと、あれはただの見本だ。
ガラだけそれっぽく作ってあるだけで、保証書もなければ針が動くこともない。
当たり前だが、販売の対象にもなっていない。
展示用として置いているけど、売ろうと思っても売れない代物ではないのだ。
じゃあなんのために置いているのかというと、購入希望者に実物がどんなものであるかを見せるために過ぎない。
試着もできないし、見本ケースから取り出すこともできない。
飲食店に飾られている食品サンプルみたいなものである。
あえてこれを書き記した理由は2点ある。
1つは、『あそこにある実物を売ってくれればいいじゃないか!!』と怒鳴りこむ客を少しでも減らし、ロレックスで働く店員さんに余計なストレスを与えたくない、ということ。
もう1つは、書くネタが無い、ということである。
✔ 76日目
347店舗目 日本橋高島屋ウォッチメゾン
348店舗目 並木通りレキシア店
349店舗目 GINZA SIXレキシア店
350店舗目 銀座三越店
遂に350店舗に到達してしまった。
1店舗あたり10分と換算すれば、累計で3,500分=約60時間だ。
仮に僕の時給が1,000円だとすると、60,000円分の労力をかけてもまだ希望モデルに遭遇していないことになる。
そう考えると、『まだ60,000円分か』と思わなくもない。
並行店での価格は、定価+60,000円を大きく上回る水準だからだ。
とはいえ、60時間かけてもまだ見つからないとなるとさすがに気が滅入る。
デイトナSSのみ!とかなら話は別だが、オイパぺ36mm色指定無し、オイパぺ41mm色指定無し、スカイSS、スカイコンビ、ミルガウスと、結構バッファーを持たせてるのに出会えないとは誠にFUCKである。
読者の皆様の中には、『まだまだそんなの序の口だぜ』という方もいるだろう。
逆に、『そんなに通い詰めても買えないものなんですか・・・』という方もいるだろう。
どちらも真実であり、これがロレックスマラソンの闇である。
いや、ひょっとすると『時計ごときに60時間もかけてるのか、だっせーw』と思われているのかもしれない。
いやいや、『350店舗回っても買えないなんて運なさすぎ、ポンカスww』とか思われている可能性だってある。
いやいやいや、『もうどーせ買えねーよ、生ゴミ野郎wwww』なんて思われてたりして・・・
ロレックスマラソンの闇である。
次回に続きます。