【ロレックスマラソン】メテオライト編 第7回【毎年恒例、年末年始値上げのお知らせです】

  • 2023年12月26日
  • 2024年1月24日
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正規店でデイトナなど計4本を購入した僕『前回から更新が滞っておりまして申し訳ありません。どうせまた年始に値上げするんだろうと思って、仕事も暇だし、11月~12月にかけて結構マラソンをしておりました。ちょうど執筆時点で年始の値上げの詳細を確認しましたので、それについても触れたいと思います。』

 

円安でどうしてロレックスの値段が上がるかお分かりですか。

 

ロレックスマラソンとは?

 

正規店購入は年々難しくなっています。

 

 ロレックスマラソンとは

 

ロレックスマラソンとは、正規店でなかなかお目にかかることのできない時計を購入するために、足繁くロレックスに通うという過酷なマラソンのことです。
ロレックスは世界的に人気が爆発しており、特にメンズサイズは正規店での購入が非常に困難です。
正規店での正規価格=定価よりも、並行店での中古価格あるいは買取価格のほうが上回っていることも、正規店での購入が難しい大きな要因の一つです。

 

僕は幸運にも、デイトナSSとスカイドゥエラーSS、デイトナオイフレ(金無垢ラバーベルトモデル)そして青サブという、4つの超人気モデルを正規店で購入することができました。
デイトナマラソンとスカイマラソン(オイパぺマラソンと銘打って行いました)、及び金無垢マラソンについては、こちらの記事をご覧ください。

 

 

銀行員パパブログ

  現役銀行員の僕『早期リタイア=FIREを目指して蓄財中ですが、ロレックスのデイトナが欲しくなったので、マラソンするこ…

 

 

銀行員パパブログ

  デイトナマラソンを完走し終えた僕『遂に念願のデイトナをゲットしました!次はオイスターパーペチュアルいっちゃいますよ!…

 

 

銀行員パパブログ

  デイトナマラソンとスカイマラソンを完走し終えた僕『デイトナとスカイドゥエラーを購入して十分満足しているのですが、最新…

 

 

また、これら4つのモデルを購入して分かった、ロレックスマラソンのコツについても詳細を以下の記事で公開しています。
併せてよろしければご参照ください。

 

 

銀行員パパブログ

  ロレックスマラソン中の人『ロレックス正規店に何度も通っているけど、欲しいモデルに全然巡り会えません!購入のコツとか気…

 

 

 僕のマラソンコース

 

僕の場合、職場と家が近いということもあって、日本橋・銀座界隈の6店舗によく通っています。

 

 

 

 

・日本橋三越店
・大丸東京店
・日本橋高島屋ウォッチメゾン
・銀座三越店
・GINZA SIXレキシア店
・並木通りレキシア店

 

 

また、日本橋も銀座も定期券内なので交通費そのものはかかりません。
世のランナー達の中には、車代や電車賃をかけてまでマラソンする方もいるので、僕はとても恵まれた環境だと思っています。

 

 

ロレックスマラソンメテオライト編⑦

 

マラソン25日目~28日目。

 

 25日目

 

85店舗目 並木通りレキシア店
86店舗目 GINZA SIXレキシア店
87店舗目 銀座三越店

 

毎年恒例、値上げの時期がやってきた。
だいたい年始と夏に値上げがされるのだが、御多分にもれず価格改定のポップアップが掲載された。
ここ最近の通例だと、値上げの約2週間前に『価格改定させていただきます』という掲示が店内に貼りだされ、値上げの5日前くらいに価格改定の詳細な数字が店員さんにも情報として入ってくる。

 

一応、事前の予告は毎回『価格改定』としか書かれない。
従って、ポップアップの時点では値下げの可能性も残されてはいる。
『値上げです』とは明記されていないからだ。
実際、過去に値下げされたこともあるそうだが、昨今のプレ値状態を見ると期待薄だろうなとは思っていた。

 

さて、日記と称しつつ時系列でものを申し上げないあたりは申し訳ないのだがご容赦いただきたい。
執筆した2023年12月25日、某店に伺ったところ価格改定の詳細を教えていただいた。
すべてのモデルがいくらになるのかを把握するのは現実的ではないので、主要なところとイメージ感だけつかんでいただければと思う。

 

プロフェッショナルモデルについては、概ねすべて10%の値上げになるようだ。
デイトナSSは現行価格が190万円ほどだから、価格改定後210万円ほどとなる。
130万円代のときに購入した身からすると、隔世の感がある。
まぁ、セカンダリーの価格を考えるとデイトナやGMT、サブマリーナあたりは引き続きマラソンランナーは減らないのではないかと思う。

 

次に金無垢系だが、なんとこちらも概ねすべて10%の値上げとなるようだ。
デイデイトの比較的エントリーモデルとなる228236あたりは、現行500万円が約550万円となる。
僕の狙っているオニキスやアイゼンキーゼルといった天然石系のデイデイトは現行価格が約700万円のところ、価格改定後は770万円前後にジャンプアップする。
また、フル無垢ではないが、1908もやはり10%程度の値上げとなる模様。

 

ちなみに、スペシャルモデルについても触れておこう。
デイトナル・マン100周年モデルは他と同様に10%程度の値上げとのことだ。
なぜかデイトナアイスブループラチナは現行1,010万円が、価格改定後1,090万円ほどのようで、これだけ8%程度の値上げになりそうだ。
『アイスブルーだけちょっと安くしておいたよ!』ってことだろうか。

 

 

 26日目

 

88店舗目 並木通りレキシア店
89店舗目 GINZA SIXレキシア店
90店舗目 銀座三越店

 

しかし、今年は夏も一律10%の値上げだったわけで、1年で110%×110%=121%にまで上昇したことになる。
近年でもまれにみる価格上昇幅と言える。
ぶっちゃけ、僕は2024年1月の値上げは3~5%くらいに収まるのではないかと推察していた。
せいぜい、ステンレス10%、金無垢5%、くらいが関の山だと踏んでいた。
見事に予想を裏切られたわけだ。

 

僕が今回は10%の値上げまではしないだろうと思っていたのは理由がある。
米国の利上げがストップしたことが特に大きい。
FRBがこの2年くらいの間に断続的に政策金利を上げ続けていて、その結果として円ドルの為替が大きく円安に動いていた。
2023年末にかけて米国の金利高に一服感が出始め、逆に日本の金利が上がる気配を見せているので、円安だった1ドル=150円の水準から、足元では1ドル=140円強にまで円高が進んでいる。
今年の夏場に1ドル=150円の円安水準で10%の値上げに踏み切ったわけだが、これ以上の円安は進行しないと考えると(むしろ円高になっている)、日本国内の定価を一気に引き上げるような経済環境ではないかなと思っていた。

 

しかしここまで価格が上がってくると、人気モデル・不人気モデルが二極化しそうだなと思う。
デイトナSSやGMTあたりはまだまだセカンダリーの方が高いので、正規店に詰めかける人の数は減らないだろう。
一方で、デイデイトやデイトジャストコンビモデルあたりは、なかなか手を出しにくい価格になってきた。
もともとセカンダリーと大差ない水準だったし、正規店で買わなくてもいいや→並行店も値下がり→正規店も在庫がダブつく、みたいな流れにならなければよいのだが。

 

 

 27日目

 

91店舗目 並木通りレキシア店
92店舗目 GINZA SIXレキシア店
93店舗目 銀座三越店

 

日本で生活していると物価高に悩まさる日々だと思う。
実際、生活必需品や食材も値上がりしていて、お弁当とか外食も値段が上がってきた。
これでも結構納税している方だと自負しているが、高額納税者ほど税率が高くて、低所得者は還付が大きいというのもめちゃくちゃ気に入らないが、ここで愚痴ってもしょうがない。

 

ロレックスもここまで値上がりすると、さすがに脱落者が出てきそうな気配を感じる。
繰り返しになるが、特に金無垢系は厳しさを増す。
デイトナのアイスブルーは、3年前は700万円代だったので、400万円近い値上がりとなる。
さすがにちょっと手が出せない値段だ。
デイトジャストのウインブルドン(スレートローマ)なども200万円近くまで価格が上昇するので、欲しかった方はかなり厳しいと思う。

 

それでも、海外の旅行客の需要は全く減退していない。
彼らは円安の恩恵をあずかっているというのもあるが(円安の効果は次で述べる)、加えて消費税がかからないというのも大きい。
日本国内に居住する人は、100万円の時計を購入しようと思ったら10%、つまり10万円の消費税も払わなければならない。
ところが、海外の旅行客は消費税が非課税となるため、100万円の時計は100万円で購入できる(厳密には違うのだが、話を簡略化させていただく)。
この10万円の差は結構大きい。

 

外国人観光客は『なんでもいいから売ってくれ』みたいなことを言ってくるそうだ。
そもそも円安で買いやすいし、消費税もかからないからダブルで恩恵を受けることができる。
繰り返しになるが、僕は結構納税している側なのに、なんで納税してない人の方が得をする社会なのか、理解できない。
(もちろん、その外国人観光客は現地で自国の税金を納めているはずなんでしょうけども。。。ぶーぶー。)

 

 

 28日目

 

94店舗目 日本橋三越店
95店舗目 日本橋高島屋ウォッチメゾン店
96店舗目 大丸東京店

 

円安とか円高って、当たり前のように使っているが、皆さんは理解されているだろうか。
一応、元銀行員なので、初心者向けに解説させていただく。

例えば1ドル=100円だと仮定しよう。
日本国内で100万円で売られている時計を購入するためには、100万円÷100円=10,000ドル必要になる。
逆に、ロレックスは100万円で時計を販売すると、10,000ドルを獲得することができる。

 

では、1ドル=200円(1ドル=100円に比べて円安だ、という表現になる)になったらどうなるか。
日本国内で100万円で売られている時計を購入するためには、100万円÷200円=5,000ドル用意すればよい。
逆に、ロレックスは100万円で時計を販売しても、5,000ドルしか獲得できない。

 

海外の旅行客の目線にたつと、1ドル=100円だと10,000ドル必要だったのが、1ドル=200円になると5,000ドルだけ用意すれば100万円の時計を購入することができる。
つまり、円安になるほど(1ドル=○円の○が大きい数字になるほど)少ない元手で日本国内で買い物をすることができるわけだ。
円安だと外国人観光客が日本にこぞって訪れるのは、こういうカラクリがあるからだと考えてよい。
円安が進むと外国人は自国よりも日本で買った方がお得になってしまうので、自国よりも日本の価格を引き上げなければつり合いが取れないというバランス調整が取られる。

 

ロレックスの目線にたつと、1ドル=100円だと10,000ドル獲得できていたのが、1ドル=200円になるとわずか5,000ドルしか獲得できなくなってしまう。
ロレックスは海外の会社なので、円なんかよりもドルが必要になる。
従って、円ベースでどれだけ売れたかではなく、ドルベースでどれだけ売れたかが遥かに大事なことなのだ。
だから、円安が進むと日本国内の定価を上げなければ、ドルベースでの販売額が増えないので、定価を引き上げる方向に進むことになる。

 

こうした背景で、円安が進むと日本国内の定価が上がりやすい現象が起きる。
遥か昔は1ドル=360円みたいな時代もあったので、それに比べれば相当円高なのだが、円安か円高かは相対的なものだ。
この数十年は1ドル=100円前後で推移していたのが、ここ数年で一気に円安に進んでいるので、『最近は円安がひどい』などと言われる。
円安には円安のいい面もあるし、円高には円高の悪い面もあり、一概には比べられない。
ここから先は経済の勉強になってしまうので割愛するが、少し頭の体操をしてみるのもよいだろう。

 

 

次回に続きます。

 

 

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